100年間続く成蹊の緑を、次の世代へ

成蹊けやき募金

緑に囲まれた環境で"学ぶ"

創立以来、成蹊教育が大切にしているのは、「本物に触れる」こと。
特に小学校や中学・高等学校では、キャンパスの土や植物に直接触れながら、五感を使って観察、実験、栽培などに取り組んでいます。
緑豊かなキャンパスだからこそ、「本物に触れる」教育は実現できるのです。

小学校

ジャムづくり、コーラづくり

キャンパス内で育った梅、ヤマモモ、夏みかんなどを収穫してジャムづくりをしています。また、畑で収穫したハーブと夏みかんを使ったクラフトコーラづくりにも挑戦しています。
普段の生活の中では、いつも目にしている果実を加工して食べようとはなかなか思わないものです。子どもたちは"身近な緑が食となる"ことに不思議な感覚を覚えながら、果実の収穫を通じて植物に詳しくなっていきます。

小学校

堆肥づくり

「けやき循環プロジェクト」の一環である堆肥作りは、小学校を中心に行っています。集めた落ち葉や大学の馬場で出る馬糞のほか、米ぬか、もみがら等の材料を混ぜ合わせ、仕込み、発酵させます。
発酵が進むと、堆肥は真冬でも70℃を超える熱を発します。その様子を見ながら、子どもたちは微生物の面白さに触れていきます。
こうして作られた堆肥はとても良質で、畑の実りをさらに豊かにしてくれます。

小学校

ビオトープ

「きれいな花が咲いている!」「この実はいつになったら食べられるのかな?」「カナヘビ見つけた!」「ドジョウがいた!」「池に氷が張っている!」
成蹊小学校のビオトープには、たくさんの実のなる樹木や水辺の生き物が見られる水路があり、四季を通じて、自然と遊び、自然を見つめる子どもたちの声がします。
身近にあるから、すぐに見に行ける。五感を使って楽しめる。ビオトープは子どもたちにとって大切な場所となっています。

中学・高等学校

たけのこ収穫

春になると中学ホームルーム棟前の竹林では、ニョキニョキとたけのこが顔を出してきます。中高の家庭科ではこれを収穫し、調理実習の食材にしています。
中学校では3年生が集まり、たけのこが途中で折れないように夢中になって掘り、上手に掘れたら満面の笑みで自慢げに見せてくれます。「たけのこって竹になるんですか!?」という驚きの声も。調理実習では収穫したたけのこを使って、美味しいたけのこご飯を味わいます。
高校では2年生の家庭科演習で、たけのこづくしの調理実習(たけのこ寿司、若竹汁、かか煮、春巻き、木の芽和え)を行っています。
生徒たちはたけのこ料理を味わいながら、本物の"地産地消"を体感しています。

中学・高等学校

林苑プロジェクト「SEIKEI WOODS」

中学・高等学校に100年近く存在する「林苑」。「SEIKEI WOODS」は、貴重な自然を有するこの「林苑」を表現の"場"として捉え、ランドスケープデザインや空間デザイン、コミュニケーションを学ぶプロジェクトです。
2023年度の活動では、林苑における生き物の導線調査、林苑地図の作成などを通じて、林苑をどのような"場"とするかについて議論を重ねました。そこで練り上げたプロジェクトチームとしてのプランを、蹊祭の場で模型作品などを用いながら来場者にプレゼンテーションしました。
中高生らしい独創的なアイディアと、成蹊の伝統であるものづくりの精神が息づいたテクニックが融合した、秀逸な表現となりました。

この緑を、次の世代へ遺したい

2024年、成蹊学園は吉祥寺に移転して
100周年を迎えました。
次の100年も、児童・生徒・学生は
同じ緑に囲まれて学び続けているでしょうか。
長年愛され続けてきた成蹊の緑を
次の世代へ遺すため、
「成蹊けやき募金」へのご支援を
お待ちしています。