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【報告】成蹊小学校6年生理科校外学習「地層観察と化石採集」

担当者所属:成蹊大学理工学部、成蹊小学校
担当者名:宮下敦、池上敦子、林田真治        

1.タイトル
成蹊小学校6年生理科校外学習: 地層観察と化石採集

2.活動日時・場所
2018年10 月25 日(木) 7:30 ~ 16:00   
埼玉県小鹿野町ようばけ

3.参加人数
成蹊小学校6年生、小学校教職員5名(うちERCS所員1名)、成蹊大学生9名、大学教員 3名 (うちERCS所員2名)、カメラマン1名

4.活動内容
成蹊小学校6年生を対象とした理科校外学習として、地層観察と化石採集が実施された。本年度は、ERCS所員の宮下に加えて、理工学部池上研究室の11名(学部3年生9名と教員2名)が小学生のサポートとして参加した。参加して頂いた大学生には、校外学習の内容と安全管理、埼玉県小鹿野町の地層や岩石の特徴、および化石採集の指導等について事前学習してもらった。当日は、秋晴れで校外学習に最適の天候になった。おがの化石館で現地の化石や世界の化石について見学した後、ようばけの川原で、午前中は地層観察と川原の小石採集、午後は化石採集が行われた。川原の小石採集の前に、埼玉県の山地を作る地質が海洋プレート層序を持つことを、大学生の皆さんに協力して頂いて、ビジュアルにわかるように説明した。9月末の台風の影響で、化石を含む地層が川原に多く集まっていて、珍しいカニの化石を含むたくさんの化石が採集できた。

5.成果と課題
大学生が参加することで、より丁寧な現地指導が可能となり、従来よりも小学生がたくさんの種類の岩石を採集したり、化石を効率的に発見するスキルが高くなったりしたと感じられた。
大学生も「ジオパークの存在や意味,成蹊学園のESD教育を実感する貴重な体験だった」「小学生と学ぶ楽しい機会だった」と感想を述べていた。
今後の課題としては、校外学習資料の「地球はともだち」にジオパーク関連の内容が豊富に取り入れられているのを活かし、ユネスコスクールとして、より効果的なジオパークでの活動を模索する必要があると考えられる。

川原の石を使って海洋プレート層序の説明

地層スケッチの様子