成蹊学園インフォメーション

日本経済新聞シリーズ企画 教育鼎談 第1回 21世紀社会が求める人材と成蹊教育のこれから

Part2   新たな成蹊教育への取り組み

早くから海外を実体験できる環境とビジネスの現場を直接知る場の提供

  • 多様性・異質性の中から価値を生み出し、責任を果たせる人材

    グローバル社会では多様性・異質性こそが大きな価値と可能性を持ちます。グローバル社会で必要とされる、一人ひとりが持てる能力を発揮して新たな価値を生み出し、自己の責任を果たすことができる人材を育成していきます。

  • 21大学との協定留学制度、中学・高等学校の交換留学・短期留学制度

    外国人と一緒に学校生活を送ることは視野を広げ、将来、その人脈が世界を舞台に活躍する際の力になります。大学は世界の21大学と協定留学制度を結び、長期、中期、短期の留学生派遣を実施しています。中学・高等学校にも交換留学制度、短期留学制度が、小学校にも海外体験学習が用意されており、今後、拡充していきます。

  • 多感な高校時代までのリベラルアーツ教育が人生の土台を作る

    高校時代までにリベラルアーツを修得し、世界の成り立ちや人間の生き様を知り、人生の意義と責任を感じることが大切です。親と学校が一体になって幅広い教養を身に付けさせることが肝心です。

  • 企業との産学連携のインターンシップを積極的に推進

    三菱グループを核とする産業界と連携し、インターンシップを拡充します。2013年4月から「丸の内ビジネス研修」として、ビジネスマナーやグループ討論の講習や企業の最前線で働く方から講義を受け、企業で実際に就業体験を行います。

グローバルな世界を生きる 《日本経済新聞  鼎談広告から》

福島
21世紀社会は、これまで以上に競争の激しいグローバル社会になると思います。日本が置かれている現状や、今後求められる人材像について、どのようにお考えですか。
黒川
グローバルな社会では、多様性・異質性こそが大きな価値と可能性を持ちます。日本では、まず女性が活躍できる場や機会を増やすことが大切です。昨年の世界経済フォーラムで公表された男女平等度ランキングでは、日本は135カ国中101位でした。女性を含めた多様性を活用しなければ、これからの成長はありません。教育においては、世界の多様性を認識し、日本を外から見られる人材を育てることが必要です。日本人ならではの良さや強さ、そして弱さは、日本の外に出て初めて理解できるものだからです。

黒川 清

同感です。日本人は、皆が協働しないと機能しない棚田稲作に象徴されるように、伝統的に「責任を果たす」「協力し合う」という精神文化を持っています。これらを土台とした「タフな人間力」がより強く求められています。熾烈(しれつ)な競争にさらされるグローバル社会では一人ひとりが持てる能力を最大限発揮して新たな価値を生み出し、社会に対する自己の責任を果たしていかねばなりません。これからの人材育成では、「自らその責を果たす覚悟」を一人ひとりに持たせることが教育の重要な役割だと思います。
橋本
英語を話せなくても暮らしていける、海外のことを強く意識しなくてもやっていける日本にいて、グローバルに活躍できる人材の育成は容易ではありません。成蹊大学は現在、世界の21大学と協定留学制度を結び、長期、中期、短期の留学生派遣を実施しています。これに加えて来年度からは、1年次の早い段階からサマースクールとして100人規模で豪への短期留学派遣を計画しており、今年度は約30人の学生を派遣する予定です。その一方で海外からの留学生を増やす取り組みも重要です。外国人と一緒に学校生活を送ることは、視野を広げるうえで大いに役立ちます。その人脈が、将来、世界を舞台に活躍する際の力になるはずです。

橋本 竹夫

黒川
バブル後に生まれた現代の若者は、成功体験などのロールモデルを知らない世代です。だからこそ、机上で学ぶだけでなく、早いうちから実体験を積み重ねることが大切です。その中から、自分の本当にやりたいことが見えてきます。成蹊中学・高等学校には、米セントポールズ校や豪カウラ高校との交換留学、英ケンブリッジ大学への短期留学など素晴らしい制度があります。世界の将来をともに背負っていく海外の仲間たちを知ることは、自分の将来にとってとても大事なことです。

ことばの解説

[ 大学の協定留学制度 ]

ケンブリッジ大学(イギリス)、ミュンヘン大学(ドイツ)、リヨン第三大学(フランス)、アメリカン大学(アメリカ)、ビクトリア大学(カナダ)、グリフィス大学(オーストラリア)をはじめとする21の大学と協定を結んでいます。

協定校一覧

[ 中学・高等学校の交換留学制度、短期留学制度 ]

交換留学制度

求められる人材育てる方法 《日本経済新聞  鼎談広告から》

福島
これからの人材育成・教育のあり方についてどのようにお考えですか。
橋本
本学園では、本年4月から6年間を達成期間とする中期重点目標を策定しました。目指すところは、「自ら課題を発見し、解決できる人材の育成」です。この目標を達成するためには、確かな基礎学力と豊かな教養、すなわちリベラルアーツの修得が欠かせません。本を読む力、文章を書く力、数理に強い力を醸成したうえで、修得した基礎学力を応用・活用する力を身に付けること。自分の考えを人に伝えられる情報発信術も学ぶ必要があります。基礎学力を身に付け、その利用法を学んだら、現実の課題解決を考えるところまで踏み込んで、実践力を鍛える必要があります。4年次のゼミや卒業研究が仕上げとして重要です。

佃 和夫

人生の土台となるリベラルアーツを多感な高校時代までにどれだけ修得できるかは重要なポイントです。世界の成り立ちや人間の生き様を知り、人生の意義と責任を感じることが大切。大学は、高校までに学んだリベラルアーツを基盤に専門教育を施す場です。高校生までは、親と学校が一体になって幅広い教養を身に付けさせることが肝心です。高校時代の留学なども貴重な財産となります。
福島
私自身の経験を振り返っても、中学・高校は教養教育より、受験のための勉強が主だったと思います。社会人になってから学び直しの苦労を味わいました。
大学でもリベラルアーツの深化は重要です。成蹊大学は学部横断的な教養カリキュラムを用意し、文系・理系の枠を超えて幅広い教養を身に付けられる仕組みを整えています。これにより、学部ごとの専門分野を極めつつ、社会で求められる一定水準以上の教養を身に付けられると思います。リベラルアーツ教育は生涯続けるべきものです。大学全入時代といわれる現在でも、大学への進学率は約50%に過ぎません。社会人やシニア世代の学び直しにも、大学が果たす役割は大きいと思います。
黒川
デジタル技術を活用することも大切です。例えば、主要な米国の大学が参加している「MOOC(ムーク)」は画期的な仕組みで、スタンフォードやMIT、ハーバードなどの授業を誰でも無料で、オンラインで受けられます。世界中から何千、何万人が参加している授業もあります。大学の授業以外にムークを利用すれば、世界での自分の実力が分かるし、視野も広がります。自分が本当にやりたいことも見つかるかもしれません。

黒川 清

橋本
成蹊学園では歴史的に関係の深い三菱グループを核とする企業の協力を得て昨年度から産学連携による教育にも力を入れています。例えば「丸の内ビジネス研修」は、まず大学内での準備研修を受講し、その後、企業の担当者を交えた丸の内での研修を経たうえで1~2週間の就業体験を行い、全研修終了後に成果をプレゼンテーションするというプログラムです。成蹊大学独自の取り組みとして、今後規模を拡大していきたいと考えています。
インターンシップは企業の責任でもあると思います。大学とのマッチングシステムがあると、より有効な就業体験ができるのではないでしょうか。

ことばの解説

[ 「自ら課題を発見し、解決できる人材の育成」 ]

学園の中期重点目標として「自ら課題を発見し、解決できる人材の育成」を掲げ、各学校において教育改革に着手し始めています。

学園長メッセージ

[ 学部横断的な教養カリキュラム ]

学生一人ひとりの個性を大切に育み、豊かな人間性を形成すること、自ら問題を提起し、考え、解決する力を身につけることの2つを目的として、2010年度より「成蹊教養カリキュラム」を導入しています。

成蹊教養カリキュラム

[ MOOC(ムーク) ]

MOOC(ムーク)は、Massive Open Online Coursesの略で、インターネットを通じた「大規模公開オンライン講座」のことです。2012年に米国で誕生し、ハーバード大学、スタンフォード大学、プリンストン大学など著名な大学が参入。サービス・プラットフォームとして「Coursera(コーセラ)」「edX(エドエックス)」「Udacity(ユーダシティ)」などがあります。

[ 「丸の内ビジネス研修(MBT: Marunouchi Business Training)」 ]

2013年に始まった、成蹊大学3年次生および大学院1年次生を対象にしたビジネス研修です。ビジネスの中心地である丸の内を舞台とした、産学連携の人材育成プログラムです。

成蹊大学 丸の内ビジネス研修

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