ゼミ・研究室紹介
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家族とライフコースの社会学

社会学の思考と手法を用いて現代社会にある問題の本質を探る

文学部 現代社会学科 渡邉大輔 教授

「当たり前」とされる事象を学生が独自の調査で検証する

進学や就職、結婚、出産などのイベントをいつ頃経験したいと思いますか。じつは、これら人生において重要とされるイベントの意味や望ましいタイミングは、時代によって変化しています。私たちのライフコースは決して「当たり前」のものではないのです。ゼミ(演習)ではインタビューやアンケートなどの調査で得た具体的なデータに基づいて、各自の常識を相対化する視線を獲得します。例えば男女の役割分担に対する考え方を異なる世代と比較することで、当たり前、普通ととらえている事象や日常生活で抱く疑問の本質を探ります。

現代社会学科 写真01
現代社会学科 写真02

学問と経験を往復させながら物事を相対化し
関心のある日常生活上の疑問を解き明かす

3年次は社会学の古典、研究デザインの手法など、独力での読解が難しい専門書を輪読し、さらに各自の関心で「プレ卒論」を執筆します。4年次は卒業論文を執筆しますが、必ず独自の調査やデータ分析の結果を盛り込むことを条件としています。大切なことは、個人の経験と学問的な問いを考えぬきつつ、経験と理論を往復させながら、データに基づいて議論することです。常識や慣習を相対的に考察する力を身につけることで、論文執筆だけでなく、社会で遭遇するであろう解決困難と思える問題に冷静に取り組む力を身につけます。

私とゼミ
香月 遥

家族について
常識をデータで再検証し
自分なりの問題意識を追究

文学部 現代社会学科4年
(2016年度公開時)

香月 遥さん

両親が共働きであったこともあり、私も社会で長く働こうと考えています。しかし、結婚したら専業主婦になることを当たり前と考える友人もいます。「夫は仕事、妻は家事」という家族モデルは日本の伝統ではなく、わずか50年前、高度経済成長期に定着したという事実をゼミ(演習)で学び、社会通念を再考する意識が芽ばえました。ほかにも晩婚化や未婚化、少子化などの社会問題について議論し、一般にいわれている原因を統計や資料などのデータを拠りどころに検証しています。学問としては家族社会学を基盤とし、社会構造や経済に関する知識や手法も用い、海外との比較研究も行います。卒業論文では、自分なりの問題意識を通して現代社会を考え、多様な価値観が尊重される社会づくりに貢献できる力を身につけたいと思います。

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