ゼミ・研究室紹介
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物質計測・イメージング研究室

物質表面の物理・化学現象を測定し高度な工業製品の品質向上に貢献

理工学部物質生命理工学科 物質計測・イメージング研究室 青柳 里果 准教授

サブミクロンスケールで分子イメージング

研究室では、試料表面の状態をナノからサブミクロンスケールで計測しています。対象とするのは、物質の界面から分子や原子が1~10個ほどの厚さ。ほかの物質の影響を受けやすく領域も小さい、物質計測では特殊な分野です。ここでは、化学情報を豊富に得られることで注目される飛行時間型二次イオン質量分析法(ToF-SIMS)をはじめ、計測する物質や抽出したい分子情報に応じて各種の計測法を使い分けます。数百メガバイトに及ぶ膨大な化学情報からターゲットを抽出し、分子の状態を明らかにすることが研究の特徴です。

物質生命理工学科 物質計測・イメージング研究室 写真01
物質生命理工学科 物質計測・イメージング研究室 写真02

ハイテク・生体材料の分野で企業ニーズの高まり

近年増えてきたのが、ハイテク素材や生体材料の計測です。例えばデバイスの材料となるフィルムにひび割れが生じる場合、欠損箇所で起きる化学反応や物理現象を分子レベルで解析し、生産工程の改善につなげます。また医療分野では、患部における薬効成分の反応を調べるため生体組織を計測します。いずれも測定対象が限定されるため、試料の現状を保ったまま分子の状態を可視化するイメージングのニーズが高まっています。工学との関連が強く、企業との共同研究も多い分野。そこで学生には、専門分野の研究者以外の相手にも、自分の考えを明確に言葉でわかりやすく伝えられるよう指導。社会とのつながりを考えながら研究を発展させられる主体性を身につけてほしいと思います。

私とゼミ
髙橋 一真

確かな基礎力を活かし
対応力のある研究者を目指す

理工学研究科 理工学専攻
物質生命コース 1年
(2016年度公開時)

髙橋 一真さん

研究室選びの際、将来は研究者として働きたいという希望を伝えました。そのため先生と相談を重ね、大学院修了まで取り組める研究テーマを設定しました。その研究とは、物質表面の分子レベルでの解析。分子構造の計測は、飛行時間型二次イオン質量分析法(ToF-SIMS)という、学界の注目度が高い手法を用い、それにより得られる膨大な画像データから特定の分子の状態を明らかにします。ToF-SIMSによる計測結果を国際的に共有する環境も整っており、自分の研究がグローバルな広がりをもつことを実感できます。そうした最先端の研究も、高校までに学んだ理科の知識が基盤。大学では科学全般の基礎力を定着させ、将来は試行錯誤の中で多彩なアプローチができる研究者になりたいと思います。

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