ゼミ・研究室紹介
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バイオエレクトロニクス研究室

生物の物理的側面を電子工学に応用医療に貢献するデバイスを開発

理工学部物質生命理工学科 バイオエレクトロニクス研究室 鈴木 誠一 教授

免疫機能を応用したセンサーにより複数の病原体を特定

研究室では生物の物理的側面を電子工学に応用し、医療に貢献するデバイスを開発しています。生物の免疫機能を応用したセンサーもその一つ。病気の原因となる細菌やウイルスと抗体が結び付く抗原抗体反応を人工的に再現し、採血した血液から病原体を特定します。病気の元となる物質を見つける装置はすでに普及していますが、現状は一検査で一つの病原体しか検出できません。私たちが開発を進めているデバイスは何百もの病原体を同時に特定し、医療の現場での正確な診断を助けます。医療現場での利用を目的としたデバイスとしては、細胞を分離するセルソーターの開発にも取り組んでいます。これも実験用の高価な装置ではなく、病気に立ち向かう医療関係者が容易に利用でき、企業が安価に量産できる構造の実現を目指しています。

物質生命理工学科 バイオエレクトロニクス研究室 写真01
物質生命理工学科 バイオエレクトロニクス研究室 写真02

繰り返す失敗の中から問題の本質を深く理解する

最近は研究領域を医療から環境問題にまで広げて、ほかの研究室と共同で研究を進めています。どれも新しい技術の開発を目指しているため、失敗は付きもの。研究に取り組む学生も、必ずどこかでつまずきます。しかし、その時こそ問題の本質を理解するチャンスです。失敗や予想と異なる結果に直面した時は原因を突き止め、必要に応じて自力で修正する力を、研究を通して身に付けてほしいと思います。

私とゼミ
佐藤 賢

再生医療の実用化に不可欠な
細胞を分離する装置の開発に
挑む

理工学部 物質生命理工学科
2017年3月卒業
(2017年度公開時)

佐藤 賢さん

再生医療には、様々な細胞の中から必要な細胞だけを分離する「セルソーター」という装置が使用されます。現在、高価な分離装置はありますが、実際の医療現場では衛生面の安全性から、使い捨てが可能な装置が求められています。私は安価で使い捨て可能な「セルソーター」を開発しています。微細加工技術を用いて、細胞を流すための数十ミクロン幅の溝をシリコンゴム上に刻みます。失敗したり新たなアイデアを思い付いたりするたびに、先行研究を確認し、改めて一から流路を刻み直す、そんな繰り返しでした。完成までにはまだいくつかの課題があり、私の成果は後輩に受け継がれます。それがやがて再生医療の発展に貢献することになるはずです。その開発に自分のアイデアが関わったことに、達成感を覚えました。

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