学科・大学院

CD-ROM版/その他の形式の電子辞書

最近はCD-ROMのかたちで出版され、コンピューター上で使えるようになっている辞書も多くなりました。コンピューターで書類を作成し、インターネット上で情報を収集することができるようになることがこれからの社会でますます必須になっていくことは言うまでもありませんが、大学で学ぶにあたっても、コンピューターやインターネットの知識は有用なことが多いです(とりわけ、卒業論文を執筆する際に、ワープロよりもコンピューターが使えたほうがいくつかの点で有利です)。

CD-ROM版の辞書の利点と欠点

CD-ROM版の辞書は、紙の辞書と比べて(1)かさばらない(2)検索が速い(3)複数の語を組み合わせた検索や後方一致検索など、紙の辞書ではできないような検索が可能、という利点があります(その一方で(1)コンピューターを起動するのに時間がかかる(2)持ち歩くためにはラップトップ型のコンピューターが必要、という欠点があります)。CD-ROM版の辞書は紙の辞書よりも若干高めの値段で販売されているものが多く、学生諸君にとってはなかなか手が出ない代物かもしれませんが、持っていると便利であることは言うまでもありません。
なお、CD-ROM版の辞書にはWindows上で動作するものとMacintosh上で動作するものがあります。中にはどちらでも動作するものもあります(EP -WING CD-ROM版とあるものは日本で定められたCD-ROMの標準規格であるEP-WINGに準拠しているので、どちらでも動作します)が、片一方でしか動作しないものもあります。またそもそもWindows版しか販売していない、というものも少数だがあります(Macintosh版しかない、というものはほとんどありません)。購入するときはかならず動作環境を確かめましょう。

CD-ROM版以外の電子辞書

なお、コンピューターを必要とせず単体で動作する「携帯電子辞書」というものもあり、コンピューターとCD-ROMの組み合わせに比べて、(1)コンピューターよりも携帯が容易、(2)起動するのにそれほど時間がかからない、という利点があります。ただし、購入する際には注意が必要です。価格の安いものは収録語数が少なく、したがって英語英米文学科での学習にはあまり役に立たないようなものが多いです。「リーダーズ英和辞典」(研究社 IC辞書リーダーズ英和辞典),少なくとも「ジーニアス英和辞典」が収録されているもの(カシオ エクスワードXD-1000,シャープ 電子辞書 PW-6000 など)を選んでください。
また8cm CD-ROM(シングルCDと同じサイズ)を使う電子ブックリーダー(ソニー 電子ブックプレーヤーDT-150など)は、自分で買い足していくことができるので電子辞書より汎用性が高くなります。通常の12cm CD-ROMより価格も安いですが、その分検索方法などが限定されていることがあります。