学科・大学院

英語英米文学科 Q&A

成蹊大学文学部英語英米文学科について、よく聞かれる質問とその答えをまとめました。

Q1. 英語英米文学科にはどんな授業がありますか?

A1. 英語英米文学科には大きく分けて四つの専門領域があります。英語圏の文学や文化を学ぶ「文学・文化研究」、英語という言語そのものについて学ぶ「英語学」、学校での英語教育の仕方について学ぶ「英語教育」、そして翻訳や通訳について学ぶ「翻訳・通訳」の四つです。
これらそれぞれについて深く学ぶ講義形式の授業があります。また、学生は、1年から4年の間に、これらの領域のうちどれかを専門にしている先生についてゼミで学ぶことになります。
こういった専門科目の他に、英語を重点的に勉強する科目があります。PCを使用し特にリスリングの力を鍛える「CALL」、英語の運用能力を鍛える「Academic Reading」、「Academic Writing」といった科目です。

Q2. ゼミとはどんな授業ですか?

A2. ゼミの内容は、担当の教員によって違いますが、イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学、英語教育、翻訳・通訳などの専門分野について深く勉強します。また、効果的なプレゼンテーションの方法やレジメの作成方法、資料の集め方とレポートの書き方について指導を受け、活発な議論を通して論理的思考や人を説得する能力を養います。
英語英米文学科では、1年生から4年生までゼミが必修となっています。それぞれの専門分野について研鑽を積み、ゼミ担当教員の指導のもと、自分が興味をもったテーマに関して卒業論文を執筆します。

Q3. どんな英語の授業がありますか?

A3. 英語英米文学科では、ネイティブ・スピーカーの先生の授業でも、四技能を発達させる「Integrated English」、英語論文の書き方を学ぶ「Academic Writing」、専門科目を英語で学ぶ「Topics in British Culture」「Topics in American Culture」など、英語の授業をたくさん開講しています。
とくにCALL Iは、夏期集中講義期間に5日間連続で実施し、英語ネイティブスピーカーの先生が教えるので、「プチ留学」気分を味わうことができます。CALL IIでは、反転授業やアクティブ・ラーニングといった、最新の授業形態を取り入れています。学部共通の選択科目の「Active English Grammar」「Practical English Grammar」では、eラーニング教材を用いた反復練習を行い、TOEICやTOEFLのテストの得点を伸ばすことができます。

Q4. 英語ネイティブ・スピーカーの先生の授業はどのようなものですか?
What are native English-instructors’ classes like?

A4. Professors who are native speakers of English teach their classes in their own language. They consider their students’ English proficiency levels and interests when planning, choose appropriate textbooks and create fun, useful materials. They always prepare materials and texts carefully to help students. Native-speaker instructors ask the students to do pair work and group work. Japanese professors also teach several classes in English, such as Academic Reading, Academic Writing I, and Academic Writing II. The Department’s students are exposed to English all the time, and are encouraged to speak, read and write the language to develop strong communicative skills.

Q5. 指導教授の先生には何を教わりますか?

A5. 週1回のゼミを、指導教授が担当します。3年次になるとゼミの重要度が高まり、指導教授との関係もより密接なものになります。それ以外にも、専任の教員にはオフィス・アワーがあり、自由に訪ねることができますので、カリキュラムや学習方法について、気軽に訪ねて質問してみてください。なかには、Eメールでの質問を受け付ける先生もいます。

Q6. 英語英米文学科では、アメリカやイギリスの小説、詩、演劇といった文学作品についてだけ勉強をするのでしょうか?

A6. 英語英米文学科の〈文〉は〈言葉〉の集まったもの、つまり〈テクスト〉という意味だと考えてください。ある時代・ある社会の記録は、文字によって書かれることによって残されます。社会の状況や人間の有様を研究するために、英語英米文学科ではあらゆる種類の〈テクスト〉を読みます。新聞、雑誌、政治文書、日記、広告、そして小説や詩や劇といったものも重要なテクストとして大切な分野なのです。文学を通じて社会や文化を学ぶことが大事で、高校までとは違った文学の読み方をすることになります。

Q7. 英語学とはどんな勉強をする学問ですか?

A7. 大学で学ぶ「英語学」というのは、いわゆる英検やTOEICなどのような検定試験で測られる英語力を高めるための勉強をするのではありません。むしろそのような力の背景となる英語という言葉のしくみの成り立ちを研究します。

Q8. 英語教育とはどんな勉強をする学問ですか。

A8. 英語教育はTEFL(Teaching English as a Foreign Language)とも呼ばれ、英語を外国語として教える方法について学ぶ学問分野です。

Q9. 在学中に留学したいと思っているのですが、留学することはできますか?また、吉祥寺キャンパスで留学生と交流することはできますか?

A9. 英語英米文学科からは毎年10名ほどが、イギリス、アメリカ、オーストラリアの各大学に1年間留学(長期留学)します。その多くは成蹊大学の協定校で、この場合は帰国後に留学先の取得単位の単位認定を行い、休学せずに4年間で卒業する学生も多くいます。
さらに、イギリスとオーストラリアの大学の半年間留学(中期留学)や、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどに春休みや夏休みを利用して短期留学に参加する学生もたくさんいます。サマースクールは人気があります。中期留学も短期留学も帰国後に単位認定を行い、卒業に必要な単位として算入することができます。
また、国際教育センターでは、定期的にパーティーなどの留学生との交流イベントを開いていますので、吉祥寺キャンパスでも留学生と交流することが可能です。

Q10. 英語英米文学科に入学すると英語が話せるようになりますか?

A10. 気がついたら自然に話せるようになっていた、などといううまい話はありません。大学で実際に授業に参加している時間は多くて1週間に10-15時間くらいです。それ以外の時間をいかに英語に接しながら暮らすかは一人一人の心構えにかかっています。成蹊大学英語英米文学科ではあらゆる手段でお手伝いしていますので、ネイティブの先生と話す機会を作り、英語に接する環境を最大限に活用してください。個々人の努力次第で、英語が自分の中から出てくるようになるということも夢ではありません。

Q11. 卒業論文とは何ですか?

A11. 卒業論文は4年間の勉強の集大成であり、学問的なものの捉え方を実際にやってみる最高の機会です。文学部では、卒業論文は卒業するために必ず書かなければなりません。日本語では20,000文字以上、英語であれば6,500 words以上書くことが求められます。

Q12. 英語英米文学科の卒業生はどんな進路に進んでいますか?

A12. 卒業後の進路は様々ですが、男女共に多くの業種の企業や団体等に就職しています。その中で、学科の特性から英語を活かした職業を希望する者も多く、例えば商社や国際物流、女子学生では航空会社のキャビンアテンダントとして活躍する者もいます。また、高等学校・中学校の英語の先生になる方もいます。成蹊大学やほかの大学の大学院に進学し、英米文学や英語学・英語教育の勉強を続ける方も毎年います。