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シェイクスピアとの出会い 正岡和恵【英米文学科】

私が大学に入学した70年代前半、キャンパスにはまだ大学紛争の余波が残っていた。集会では政治が語られ、タテカンが「連帯」を呼びかけていた。だが学生たちを結びつけ行動に駆りたてる契機はもはや失われており、知的にラディカルであろうとする意志だけが行き場を求めて漂っていたように思う。私は己がひどく無知であると感じており、本ばかり読んでいた。そのころの私を夢中にさせたのはサルトルであり、不条理演劇であった。シェイクスピアとの出会いも、実はその延長線上にある。

シェイクスピア劇を人間の生の不条理な状況という視点から語った『シェイクスピアはわれらの同時代人』という評論を読んだのが、きっかけとなった。爾来ほぼ30年、シェイクスピアは、世界のなかで私が置かれている状況をもっとも精妙に映し出してくれる鏡となった。まなざしの対象であると同時に、そのときどきの私自身の像を投げ返してくる鏡――4世紀も前の英国に生きたこの劇作家は、その意味で、つねに私の「同時代人」であり続けている。

 


the Sweat Swan of Avon

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