『植林・バイオマス研究プロジェクト』

CONTENTS  :種別:プロジェクト

【期 間】

2008〜2010年度

【研究テーマ】

「アジア太平洋地域における乾燥地植林による二酸化炭素固定とバイオマス生産・転換」

【研究目的】

これまでに豪州で行ってきた炭素固定のための乾燥地植林技術を確立し、さらにアジア全域に汎用化することを試みると共に、これから生じる余剰バイオマスの転換・日本への輸入プロセスの最適化を試みる。

【叢 書】

『炭素固定のための乾燥地植林:西豪州荒漠地を例題として』(仮題)

【プロジェクト・リーダー】

小島 紀徳   成蹊大学理工学部教授

【プロジェクト・メンバー】
  • 里川 重夫      成蹊大学理工学部教授
  • 鈴木 誠一      成蹊大学理工学部准教授
  • 加藤  茂      成蹊大学理工学部客員研究員
  • 濱野 博之      国立環境研究所研究員
  • 黒澤 勝彦      成蹊大学理工学部特別共同研究員
  • 高橋 伸英      信州大学繊維学部助教
  • 田内 裕之      森林総合研究所領域長
  • 菅沼 秀樹      成蹊大学理工学部助教
  • 宇都木 玄      森林総合研究所北海道支所主任研究員
  • 川西 琢也      金沢大学自然科学研究科准教授
  • 江頭 靖幸      大阪大学基礎工学研究科准教授
  • 相川 真一      森林総合研究所研究員
  • ※2008年4月1日現在

【研究内容】

 「農耕に適さない土地に植林する技術の開発、汎用化」を、乾燥地など生産性の低い土地での植林の科学的・システム的総合的実施を目的とする。また、その大規模植林後のマネージメントに関する、「バイオマス利用システム構築」を第二目的とする。重点調査対象地としてこれまでの研究調査実績のある西オーストラリア州の2地区を対象とする。一つは降水量250mm未満のSturt Meadows(28°53′S, 121°45′E)、もう一つは350mm前後のWickepin(32°46′S 117°30′E)。
 第一に目的について、これまでの調査で革新的な乾燥地植林方法を提案し、その実証試験の実施と利点・問題点の検討を行ってきた。またカーボンクレジット算定に必要な各種パラメータの測定を実施してきた。概略を把握した上でシステム的にまとめた所、土壌や土壌炭素に関するパラメータや、植物の成長傾向に関する頑健性について難があることが示された。よって、これらを解明するために追加的調査を実施し、乾燥地におけるシステム的植林技術の開発・汎用化を完成させたいと考えている。
 第二の目的については、バイオマスエネルギーの利用によって、大規模植林実施に伴う二酸化炭素排出分を最小にする事を目的とする。言い換えれば、植林のエネルギー的ランニングコストを相殺することである。本提案手法では植林が皆伐・開墾によって実施されるため、もともとあったバイオマスが未利用のまま放置される欠点があった。この欠点を補うために、木質バイオマスのガス化やバイオエタノール生産によって、未利用のバイオマスからカーボンニュートラルなエネルギー生産をする。これが成功することによって、カーボンクレジットのマイナスカウントを無くし、植林活動に必要なエネルギーを外部から導入する必要がなくなると考えられる。
 ただし、これら調査は先進国対象であるため、将来的な広範囲での植林の展開を考えると制限がある。よってより多くの土地がある、中国・東南アジア・インド等を対象として研究を展開していくヴィジョンを持っている。「表層土が失われている地域」というのが本研究対象地と類似している地域を探すキーワードとなるので、そのような地域へのシステム的植林の世界的な展開を目指した基礎調査を実施していく。

【研究会記録】

第1回
2008年4月12日
研究方針決定会合

*発表者のタイトルは発表当時のものとする。

【メッセージ】

本プロジェクトでは乾燥地・半乾燥地のシステム的植林およびバイオマス利用システムの構築を目指しておりますので、このようなことに興味のある研究者との情報交換を希望しております。また、植物が十分に生育できない表層土が分布するアジア・太平洋地域のフィールドをご存知のかたがたと積極的に情報交換したいと考えております。

INDEX

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