三菱経済研究所旧蔵史料検索システムの案内
(Search System of Mitsubishi Historical Documents/SSMHD)

【主旨】

三菱経済研究所、東京大学経済学図書館、成蹊大学図書館に収蔵された三菱関係の歴史的文書を同一サイトで検索できるシステム。従来は各機関、大学のサイトごとに検索して閲覧していたのに比べれば、より効率的に閲覧できる。提供されたデータベースは三菱経済研5,180点、東大経済11,431点、成蹊15,644点、合計32,255点で、これほど大規模な三菱関係史料を検索できるサイトは他にない。このうち非邦語文献は、一般書を中心に英語5623点、ドイツ語2243点、中国語309点、フランス語250点、オランダ語99点など、8679点である。

【史料の由来】

1932年に設立された三菱経済研究所は日本最初のシンクタンクであったが、1970年三菱総合研究所設立に伴う機構縮小により、所蔵する文書(三菱各社、合資会社、系列各社等の社史、調査部や経済研究所の刊行物、三菱各社、財閥の活動を対象とした研究書、経済研が所蔵していた一般書)の一部を、成蹊大学図書館、東大経済学部図書館等6大学に譲渡した。但し、社史、経営内部資料は三菱経済研に残され、譲渡されたのは、三菱系企業の内外活動、植民地経営に関連する書籍、及び一般書である。そうした経緯から、各機関、大学に所蔵された文献に重複がほとんどない。

【最後に】

図書館、史料館の所蔵文献の情報公開は時代の趨勢であり、研究者の要請に応えるものである。本サイトは、三菱経済研究所旧蔵史料の相当部分を初めて検索できるようにした点で、わが国の歴史研究に貢献できるものと信ずる。