創立100周年記念行事コンセプト

成蹊学園は2012年、創立100周年。
変わらぬ理念とともに、
新たな一歩を踏み出します。

『心の力』を、未来へ。

創立者の中村春二先生は、教育の基本的なあり方を日本古来の教育理念ともいえる「修養」(精神を錬磨し、優れた人格を形成することにつとめる)としました。
人間はいかに困難にな状況にあっても、それを乗り越えるだけの「心の力」を元来備えており、その尊い心の存在に気づくことで、自奮自発の強固な精神力が培われるこうした人間育成、人格養成を教育の根幹に据えたのです。

成蹊学園では、この創立者の理念を揺るぎない礎として、自発的精神の涵養と個性の発見伸長を目指す、独自の教育を実践してきました。
「心の崩壊」や「社会からの疎外感」が叫ばれ、人間教育の責任と期待が大きくなっている社会的な状況の今こそ、「心の力」の自覚を呼びかける成蹊教育が必要とされています。

創立者の精神、連綿と続く伝統を継ぎながら、さらなる飛躍を果たすべく、成蹊学園は次の100年に向け新たな一歩を踏み出していきます。

肖像/中村彝 画「中村春二 像」(1924年 油絵) 背景/成蹊実務学校校舎(1912年 池袋に開校)