成蹊教育基本理念

各校の教育目標

成蹊小学校

「自立・連帯・創造」の力を育む

成蹊学園の創立者である中村春二は、成蹊小学校の創設の趣旨を次のように述べています。 「何事にも自奮自励の精神をもって当たらしめ、自分のための教育だということを、小さい時からしっかり会得させたいと思います。教育は、自分自身の発達進歩のために、自分から進んで受くべきものだということが、本当に分かりさえすれば基礎の教育は成功したと思ってよいと思います。ですから、自学自修の習慣を確立させるということが、小学校教育の根底です。この根底をつくるのが、成蹊小学校の使命であると考えます。」(抜粋)
成蹊小学校では、「子ども一人ひとりが内にもつ『心の力』を発揮する土台を築くこと」を教育の根底に置いています。 知識偏重の画一的詰込み教育ではなく、ゆとりある学校生活の中で、個性を育てる場としての小学校教育を志向しています。 

さらに、成蹊小学校では、21世紀社会にふさわしい新たな教育目標として「自立」(「私の考え」を持ち表現できる子ども)、「連帯」(集団の中で自分を活かすことのできる子ども)、「創造」(生活の中で創意工夫できる子ども)を掲げ、独自のカリキュラムを実施しています。野菜の栽培や「働く人の授業」など、体験と観察を通して自ら考える力を養う「こみち」の授業、先生と子どもたちの人間的触れ合いを深める「日記指導」や「夏の学校」、子どもたちの自治組織である「桃の会」などはその代表例です。
現在、成蹊小学校では28人(低学年)・32人(高学年)4学級制を採用。少人数教育の伝統に則り、児童一人ひとりの個性を伸ばすきめ細かな教育を実践しています。

成蹊中学・高等学校

社会の発展に貢献できる人間の育成

成蹊学園の池袋から吉祥寺への移転を機に、成蹊高等学校(旧制)が創設されました。中等教育から高等教育の教養課程までを包含する尋常科(4年)と高等科(3年)からなる7年制であり、これにより成蹊小学校からの13年一貫連携教育の体制が整えられました。戦後、旧制高等学校制度の廃止に伴い、新制の成蹊中学校、成蹊高等学校、成蹊大学が創設されましたが、成蹊学園の一貫連携教育体制の中でも、初等教育と高等教育の橋渡しとなる中学・高等学校の中等教育を、旧制の7年制高等学校の伝統も踏まえ、とくに一体的なものとして捉えた教育を今日まで継続して行ってきました。

中学・高等学校の6年間は、肉体的にも精神的にも大きく変化する時期であり、現在では、これを心身の発達に応じた三つの時期に分け、「導入期教育」では一人ひとりの論理的思考力を育成し、「充実期教育」では知的好奇心・科学的探究心の向上を図り、「発展期教育」では問題特定能力・問題解決能力を高めるという教育目標を明確化し、それぞれ成長段階に応じた指導を行い、生徒一人ひとりの人格を磨き、個性を伸ばす教育を実践しています。中学・高等学校教育では、その目指す社会人像を「自分自身を開拓できる人間」「グローバルに活躍できる全人格像を持った人間」「チームワークとともにチームをリードできる人間」とし、「社会の発展に貢献できる人間の育成」をその主眼としています。

成蹊大学

成熟の時代に活きる力を養う

成蹊大学は、設立母体となる旧制の7年制高等学校の教育方針として掲げられた人格教育、体験重視、科学の尊重、国際性の涵養など、そのリベラルな学風を受け継ぎ、少人数教育による教員と学生の距離の近さ、心の触れ合いを大切にし、学生一人ひとりの個性を大切に育ててきました。「知育偏重ではなく、人格、学問、心身にバランスのとれた人間教育の実践」を唱えた成蹊学園創立者中村春二の「少人数による個性尊重の人格教育」という教育理念が大学教育において脈々と受け継がれています。

成蹊大学は、高等教育機関として、まさに社会へと羽ばたこうとする学生の教育を担っており、その教育目標を「専門性を備えた教養人の育成」に置いています。正解のない未知の課題に対し、自ら仮説を立て、情報を収集・分析し、科学的に立証し、他者に表現するという大学教育においては、研究の動機となる「好奇心」、持続し続ける「探究心」はもとより、他者を理解する力や思いやり、自分を表現する力が何より不可欠と考えています。

そのため、2010(平成22)年度からは、ワンキャンパスの特色を活かした学部横断による教養教育「成蹊教養カリキュラム」を導入し、専門の異なる他学部の学生と意見を交わす文理融合の授業により、社会人としての基礎的な力を養いながら、幅広い人間関係を築き、豊かな教養と人間性を養うという、成蹊教育の特色をより強く打ち出した教育を実践しています。大学教育では、学生は、自ら志す学問を専門的に探求し、幅広い教養を自発的に身につけていく過程と、仲間と励むクラブ活動や社会貢献活動を通して、強い精神性と豊かな人間性を育むことで、「専門性を備えた教養人」としての力を養っていくことができます。