地球温暖化の要因 竹内 丑雄
Causes of global warming factors affecting grobal warming U. Takeuchi Ph.D
この文章は,竹内丑雄氏が書かれた,地球温暖化に関する考察についての手記を掲載したものです.
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要旨
地球温暖化は大気中のCO2の増加によって起こるものではなく,地軸の傾斜角の減少が原因で温暖化となる.
産業革命の前にはCO2濃度は280ppm.2000年後の現在は360ppmとなった.増加したCO2の80ppmは,化石燃料の燃焼によって発生したCO2であり,これが温暖化の原因であるとされている.
温暖化のメカニズムは,太陽からの放射が地表面を熱し,地表面から大気中への放射(赤外線)がCO2
吸収蓄熱(温室効果)され温暖化をもたらすとしている.
大気中のCO2の濃度80ppmは容積にして100万分の80で、きわめて希薄であり、地表からの放射を蓄熱するとは考えられない.温暖化の原因はCO2の増加によるものではないことを示唆している.
温暖化の原因として地軸傾斜角の変化がある.傾斜角は,
1900年 | 23°.452 |
1920年 | 23°.449 |
2000年 | 23°.439 |
となる.
傾斜角は小数点以下1桁の制度で表すために,小数点以下2桁目を四捨五入すると,1900年は23°.5,1920年からは23°4となる.
この傾斜角は一年あたり0.47秒は1年あたり0.47秒くらいの割合で23°4から減少しつつある.傾斜角が小さくなると地表は多く熱せられ温暖化となる.
地球温暖化ではなく北半球温暖化であり,南半球は寒冷化となる.
地球の気候変動を考古学の資料などから想定し,つぎに示す.
- 縄文後期(3000年前ごろ) 寒期
- 縄文前期(7000年前ごろ) 暖期
- 縄文早期(11000年前ごろ) 寒期
- 縄文早期(15000年前ごろ) 暖期
- 氷期(19000年前ごろ) 寒期
おおよそ4000年ごとに寒期が交替している.この様な気候の変動から,現代は縄文後期(寒期)から暖期への過渡期にあると推定される.
参考文献
- 北野 康,2000,大気・海洋の化学像形成と地球温暖化,東海大学出版会、143-147.
- 北野 康,1976,炭酸ガスの化学,共立出版 5
- 松野 太郎,地球温暖化を防ぐ,日本放送協会,21-44
- 大前 巌,1999,二酸化炭素と地球環境,中央公論社,21-26.
- 宇野 弘文,2001,地球温暖化を考える,岩波書店,1-10,18-22.