重要なお知らせ

重要なお知らせ

学長から学生のみなさんへ

2020年10月23日

重要なお知らせ

新型コロナウイルス感染症拡大が依然終息の気配をみせない状況の中で、思い描いていたような学生生活が送れなくなっていることについて、憤りや歯がゆさを感じている学生のみなさんも多いと思います。新入生のみなさんのために先日ウエルカムデーを開催しましたが、2日間で1000人を超える1年生のみなさんが成蹊のキャンパスを訪れ、たくさんの笑顔に出会うことができて大変嬉しく思いました。

成蹊大学では後期授業から、演習科目(ゼミ)、実験・実習科目、スポーツ健康科目などについて感染防止対策をとりながら対面授業を再開しました。しかしながら講義科目に関しては、履修者数と教室の広さの問題があり十分な感染防止対策を講じて対面授業を実施することが困難であるため、やむを得ずオンライン授業を継続しています。
先日、現状に関して学生のみなさんがどのように感じているのかを調査するために、アンケートを実施いたしました。短期間のアンケートでしたが、2000名を超える学生のみなさんが回答を寄せてくれました。学生のみなさんのご協力にあらためて感謝いたします。

アンケートの結果、オンライン授業の受講環境に関しては、9割以上のみなさんがおおむね問題なく受講できていると答えており、大変安心いたしました。しかし36名の人が困難な状況にあるということなので、今後もPCの貸し出しや大学内での受講など支援につとめていきたいと思います。
授業内容に関しては、講義科目、演習科目ともにおよそ3分の2の人が、オンライン授業は対面授業と比較して「とても向上した、向上した、または変わらない」と答えてくれています。4月以降教員の側でも、どうしたらオンラインで効果的に授業を行うことができるかを懸命に考え工夫してきましたが、それが学生のみなさんにも伝わったのではないかと思います。今後もこの数字が少しでも上がるように、引き続き授業方法の工夫・改善に取り組んでいきたいと思います。
現在の状況に関して学生のみなさんの意見をうかがった項目では、「ほとんどオンライン、またはオンラインが基本で一部対面を含める」ということでやむを得ないという判断をしている人の割合が、講義科目では約8割、演習科目では約6割、実験実習科目では約4割となっており、大人数の講義科目では、感染防止との両立が難しいと考える人が多い反面、演習や実験実習科目では極力対面を望んでいるという、学生のみなさんの気持ちが大変よく伝わってきました。感染状況をみながらになるかとは思いますが、ゼミや実験実習科目については、可能な限り対面での実施を目指していきたいと考えています。

新型コロナウイルスとの闘いはそう簡単には終わらないかもしれませんが、がまんをしているだけでは前に進むことができません。既存のやり方を工夫し、新しいやり方を創造し、「学生の学びを絶対に止めない」という強い信念をもって前に進んでいきたいと考えています。不安な気持ちになることもあるかもしれませんが、成蹊大学での学びの価値を信じて希望をもって前に進んでいってください。私たちは全力でみなさんを応援しています。



2020年10月23日
成蹊大学長 北川 浩


《参考》
授業実施方法等に関する学生アンケート
実施期間:2020年10月20日(火)~22日(木)
調査方法:オンライン調査
調査対象:学部在学生7,391名(全学部1~4年生)
有効回答者数:2,019名(回答率27.3%)



g1.jpg



A2.jpg



A3.jpg