重要なお知らせ

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2021年度授業・課外活動・施設利用について

2021年03月09日

重要なお知らせ



【学長メッセージ】学生のみなさんへ

これまで経験したことのないような一年間が終わり、新学期が始まろうとしています。感染状況は幾分改善に向かってはいるものの、首都圏では緊急事態宣言が延長されるなどいまだ収束の気配が見えない状況です。将来に向けても、ワクチンに希望を託してはいるものの、変異ウイルスや後遺症など決して楽観できる状況ではありません。
このような状況の中で2021年度の大学運営を考えていかなければなりません。これまで一年間オンライン授業と部分的な対面授業のミックスを模索してきましたが、そこで分かったことが2つあります。一つはオンライン授業にはかなりのメリットがあることです。Zoomを用いたライブオンライン授業では、チャット機能や画面共有機能を用いることにより、教室ではできなかった双方向のコミュニケーションや資料の見やすさが格段に向上しました。また、「いつでも、どこでも、何度でも」視聴できるオンデマンド授業は、複雑で難解な理論の修得などには極めて有効であり、時間の有効活用にもつながりました。
しかしもう一つ分かったことは、当たり前ですがオンラインは「リアル」ではないということです。これはオンラインで初めて出会った人とは簡単に仲良くなれないということを意味します。オンライン上の出会いは「映像」にすぎないため、人と人の心のつながりをつくることはかなり難しいということを実感させられました。学生のみなさんにとって、「大学」という場の担うべき大きな機能として「一生つきあえるような友人をつくる」というものがあると思います。しかし、2020年度に大学はこの機能を果たすことがほとんど出来ず、学生のみなさんの期待に応えることができませんでした。
私たちは一年間の経験を調査・分析し、反省すべきところは真摯に反省し、2021年度に向けての方向性を探ってきました。大切なことは対面授業がどれだけ行われているかという対面授業の「数」ではなく、出会いの場や(リアルな)コミュニケーションの場がどれだけ提供されているかという大学生活の「質」を確保することだと思います。
このような見地に立って、2021年度は、1、2年生の授業を中心にして対面授業を拡大していく予定です。またクラブ活動やボランティア活動なども、感染防止マニュアル等の対策徹底を確認した上で順次拡大していくつもりです。感染防止対策を学生のみなさんが自主的に考え抜いてつくっていくことが大切だと思います。他方において、オンライン授業の効果が発揮されているものについては、対面との組み合わせ方などのより効果的な授業の方法を探求していきます。
新学期を前にして、学生のみなさんの胸の中には不安や期待が交錯していることと思います。それぞれ一人一人の置かれている状況も異なると思います。悩みや困ったことがあったらぜひ大学に相談してください。私たちは力の限りみなさんを応援しています。みなさんの学生生活がみなさんの人生にとって必ずや大きな意義のある経験となるように、私たちは全力でみなさんを支えていきます。成蹊大学のキャンパスで会いましょう。

2021年3月9日
成蹊大学長 北川 浩

【2021年度前期における授業・課外活動・施設利用等について】

2021年度前期における本学の授業、課外活動、施設利用等に関して、十分な感染対策に努めながら、以下の方針で行うこととします。構内ではマスク着用の徹底をお願いします。
なお、具体的な大学の授業の実施方法等に関する詳細は、成蹊大学ポータルサイト「SEIKEI PORTAL」にてお知らせしていく予定です。必ず確認するようにしてください。

(1) 授業に関しては、ガイダンスや履修手続きが行われる4月は、経過措置とし演習や実験・実習等の少人数科目に限定して対面授業を実施します。そのほかの授業はオンライン(Zoomを用いたライブオンラインまたは動画配信等のオンデマンド)で実施します。5月以降は、感染状況を確認のうえ防止対策をとりながら可能な限り、1、2年生の授業を対面授業に切り替えていきます。しかしながら、教室の広さや数の制約から、社会的距離を確保しつつすべての授業を対面で行うことはできません。そのため、対面化が難しい大人数の授業等はオンラインでの実施を継続します。なお、オンライン授業は大学構内で受講することができます。

(2)課外活動等(クラブ活動、ボランティア活動など)に関しては、団体ごとに適切な新型コロナウイルス感染症対策マニュアルを作成し、十分な感染防止対策がなされていることが確認されたものから順次活動を認めていきます。ただし、部員等に参加を強要するような言動は絶対にしないようにしてください。また、課外活動等の終了後に集団(4人以上)で飲食をすることは控えてください。

(3)レガッタ、学内運動競技大会、欅祭等の学内行事に関しては、関係する学生のみなさん、大学関係者等で協議のうえ、あらためて開催の可否、開催形態等についてお知らせします。

(4)図書館等の学内施設の利用に際しては、マスク着用と静粛な利用を徹底します。ただし、密になりすぎる場合には入場制限を行うことがあります。なお、図書館は段階的に全面開館を目指しますが、状況により開館時間を変更することがあります。

(5)学内での食事に関しては、学生食堂およびカフェ&ホールCOMMichi(大学6号館地下)は通常通り営業する予定です。お弁当などを食べる場合もこれらの施設やトラスコンガーデン、その他指定された場所等を利用してください。教室での飲食は禁止とします。食堂やカフェにおいては会話を控え、黙食で短時間での利用をお願いします。なお、各施設は、利用者が密になりすぎる場合には入場制限を行うことがあります。

(6)事務部署の窓口は通常通り開室します。ただし、相談等で長時間の対話を必要とする場合には、適宜オンラインやメールを併用して行うことがあります。

(7)新型コロナウイルス感染症拡大に起因する経済的困窮学生に対しては、前年に引き続き、政府からの支援状況等をみながら、緊急給付等の本学独自の支援策を実施していきます。

(8)基礎疾患等により不安を抱える学生のみなさんに対しては、個々の事情を踏まえ、教育的配慮措置を検討します。該当する場合は必ず学生サポートセンターにご相談ください。

*せき、発熱などの体調不良時の登校は控えるようにしてください。
*本方針を踏まえた「対面授業実施における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」はこちら
*感染拡大が甚大となり学生の登校が望ましくないと判断された場合には、改めて方針を示します。

 成 蹊 大 学