新6号館のコンセプトは、「Commons for Communication ~交流を生み出すための共有施設~」。
時間や空間の無駄を省き、効率化が叫ばれるこの時代に、「目的なく、何気なく立ち寄って集まれる空間をつくる」という想いが込められています。
在学生だけでなく、留学生や卒業生、そして地域の人々が集い、さまざまな交流やコミュニケーションが生み出される施設となることを目指し、
環境共生にも配慮した透明感と開放感にあふれる先進的な造りの校舎となっています。
交流を生み出すためのフリースペースやさまざまな開催形式に対応できる多目的ホールを擁した新6号館を、
十分に活用していくために「新6号館活性化チーム」が結成されています。
このチームには学生も参加しており、教職員と共同して学内および地域との交流が盛んとなるよう、検討を進めていきます。
1階の教務部事務室前に設置された開放的なスペースで、中央には成蹊のイニシャル“S”の字をモチーフにした大型ベンチが設置されています。人々が”ふらっと”立ち寄って集まり、コミュニケーションが生まれる空間です。コンセプトである「Commons for Communication ~交流を生み出すための共有施設~」を象徴する場所となるでしょう。
新6号館地下1階は、カフェを併設した多目的ホールとなっています。
名称は公募により決定され、蹊(こみち)とCommunicationをかけて「カフェ&ホール COMMichi」と名づけられました。
多目的ホールには、大画面ディスプレイやステージが設置されており、講演会や音楽会などさまざまな用途の使用を予定しています。
新6号館のコンセプトである「Commons for Communication~交流を生み出すための共有施設~」を体現化するスペースの一つ。3~5階に設置されたフリースペースで、自由に集まることができます。4階ラウンジは多文化・多言語スペースとなっており、留学生と在学生が交流したり、各国の書籍・雑誌等が読めるような空間となる予定です。西側には、「けやきラウンジ」としてカウンター形式のスペースを設けています。成蹊のシンボルである欅並木(外周路)を眺めながら、一息つける空間となっています。
大学新6号館は、全館LED照明を使用していることに加え、多方面で環境に配慮した設計となっています。その中で特徴的なものをご紹介します。
窓ガラス面の散水によりガラスの表面温度を低下させます。また、水のゆらぎによる清涼感を生み出します。光触媒による自動洗浄効果もあります。
反射率の高い鏡面ダクトにより、外光が届かない廊下に日中の自然光を導きます。
地中や共用部の窓から外気を取り入れ、階段室の上部窓から排気を行い、効果的な自然換気を行います。窓は風の力で自然に開閉するのが特徴です。
冬の日差しを防ぐことなく、夏の強い日差しを遮る日射調整を行うよう、取付位置が工夫されています。
建築面積:1,026.77m²
延床面積: 7,705.40m²
階 数: 地上6階╱地下2階╱塔屋1階
高 さ: 最高高さ 27.6m
構 造: 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造)
工 期: 平成24年12月中旬着工 ~ 平成26年5月竣工