News & Topics

News & Topics

理工学部 三浦正志教授の共著論文がNature提携論文『npj Quantum Materials』に掲載されました

2018年09月20日

教育・研究

理工学部 三浦正志教授(専門分野:電子・電気材料工学、電磁現象学、超伝導工学、結晶成長学)の共著論文(S. Eley, R. Willa, M. Miura et al.) 「Accelerated vortex dynamics across the magnetic 3D-to-2D crossover in disordered superconductors」と題された研究が、英国科学誌Nature提携論文『npj Quantum Materials』に掲載されました。

三浦正志教授のNature提携論文『npj Quantum Materials』掲載ページはこちら

『npj Quantum Materials』は、超伝導材料、電子材料、トポロジカル材料やエネルギー材料などの量子物理現象を対象とする材料研究者、技術者、化学者、物理学者、ナノテクノロジー研究者向けのオープンアクセスジャーナルです。

三浦教授は、液体窒素温度下で超伝導となるY系超伝導(YBa2Cu3Oy)線材の作製を行ってきました。Y系超伝導線材は、液体窒素温度下での医療機器、発電機、電力貯蔵装置などへの応用が期待されています。これらの応用には、磁場下での高い電流が必要でした。そこで、三浦教授らは、磁場下での電流低下の原因である量子化磁束の運動を超伝導体内部に非超伝導ナノ粒子を均一分散することで、磁束運動を抑制し、世界最高レベルの磁場中電流特性を得ることに成功してきました(Nature Materials 2017, NPG Asia Materials 2017, Scientific Reports 2016, Nature Communications 2013)。

今回の論文では、古巣の米国Los Alamos National Lab.のS. Eley博士や米国アルゴンヌ国立研究所、米国サンディア国立研究所の研究者とともに、更なる特性向上に向けて超伝導薄膜の膜厚の違いによる量子化磁束の振る舞いの違いについて幅広い温度・磁場下における磁化測定により明らかにすることに成功したものです。今回の研究により医療・エネルギー機器へのY系超伝導線材の応用が期待されています。