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「文化人類学入門Ⅱ」に山形大学ナスカ研究所の山本睦准教授をお招きしました

2020年10月15日

教育・研究

文学部国際文化学科開講「文化人類学入門Ⅱ」(担当教員:細谷広美教授)で、山形大学ナスカ研究所のプロジェクトで御活躍されている山本睦准教授に、ゲストスピーカーとしてアンデス考古学と、世界遺産に登録されており、マチュピチュに次いで日本からの観光客の関心が高いナスカの地上絵研究の最前線についてお話しいただきました。

プロジェクトは、人工衛星画像やIBMと協力することでAIを駆使して、次々に新たな地上絵を発見し世界的に注目される研究成果をあげてきています。講義では、1950年代末に形成期の遺跡の発掘からはじまった日本のアンデス考古学研究が、コトシュ遺跡の「交差した手の神殿」の調査研究により従来の常識を覆したことで、当初から高く評価されてきたこと。ナスカの地上絵の調査研究が、最先端のテクノロジーを活用しつつ、実際には砂漠を歩き続ける地道な作業によって支えられていること。ナスカの地上絵が自然環境と関わる信仰と深く結びついてきたと考えられること。プロジェクトが現地の人々や山形の地域や子供たちとかかわるだけでなく、遺跡保存にも取り組んできていることなどが伝えられました。