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東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からゲストを招いてオンライン講義を行いました

2020年12月18日

教育・研究

成蹊大学では、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)と連携協定を結んでいます。このたび、大学連携出張講座プログラムの一環として、文学部国際文化学科の専門科目「国際文化論」(担当:川村陶子教授)に組織委員会スタッフの加藤貴也(かとう・たかや)氏をお招きし、「オリンピック・パラリンピック文化とキャリア形成」というテーマでオンラインのゲスト講義を行いました。
講師の加藤氏は、三井住友銀行に入行後、2018年10月に東京2020組織委員会へ出向、現在は企画財務局アクション&レガシー部アクション&レガシー課文化チームに所属されています。ゲスト講義では、加藤氏が企画運営に取り組まれている「文化オリンピアード」に関するお話の後、ご自身の経験をもとにしたキャリア形成へのアドバイスをいただきました。
文化オリンピアードはオリンピック憲章に規定されたオリンピックの正式プログラムです。東京2020組織委員会では2017年以来、同プログラムの枠で15万件もの文化事業を実施してきました。2020年4月からは東京2020大会開幕を祝う「東京2020 NIPPONフェスティバル」を計画していましたが、感染症拡大のため直前に中止を余儀なくされました。現在は、来年に延期された東京2020大会開催に向けて、オンライン等可能な形でフェスティバル実施を模索しています。講義前半では、オリンピックにおける教育文化事業の位置づけ、多数のスポンサーからの出向者がチームとして働く職場環境、伝統文化からポップカルチャーまで幅広い分野で行われた参画プログラムの様子、今春から実施されるはずだった東京2020 NIPPONフェスティバルの内容などを紹介していただきました。
講義後半では、講師ご自身の学生時代や銀行でのリクルーター経験をふまえ、就職活動のポイントを教えていただきました。トップ企業から東京2020大会の企画運営へという加藤氏のキャリアは、自分に向き合う姿勢と前向きな努力に支えられています。熱い思いのこもった言葉、具体的で説得力あるアドバイスは、コロナ禍の中で就職活動を控えた学生たちに大きな励みとなりました。
ゲスト講義を通じ、受講者はコロナ禍の中で文化オリンピアードが抱える困難と今後の展望について考えるとともに、自身の人生設計へのヒントをつかむことができました。授業後のリアクションペーパーでは、「来年は東京2020大会が無事開催され、私も文化的な活動に参加できたらと思った」「日本の文化を知ることを大切にしていきたい」「就職活動を頑張ろうという気持ちになった」といった感想が多く寄せられました。