ノートテイカー大募集!!ノートテイクを知ろう!! vol.1|ノートテイカー編

こんにちは!経済学部3年のスズキです。
みなさん、"ノートテイク"とは何かご存知ですか?

"ノートテイク"は、何か新しいことをやってみたい!誰かの役に立ってみたい!という方にぜひ挑戦してほしい活動です。また、成蹊大学「ノートテイクプロジェクト」は昨年、"成蹊大学賞特別賞"を受賞した素晴らしい活動でもあります!!
※成蹊大学では、学術、芸術、スポーツ、文化活動、社会活動の各分野で他の学生の範となる活動を行い、優秀な成果をあげた個人及び団体に、日頃の努力を称え 「成蹊大学賞」が贈られます。「成蹊大学特別賞」は、コロナ禍での健闘を讃え、特例としてつくられました。

notetake_2.png

今回、3年生にして初めて成蹊大学にこのような活動があることを知ったスズキが"ノートテイク"について徹底取材!
ノートテイカー、ノートテイク利用学生、担当教授の方々からお話を伺ってきました!
最後には、メンバー募集・講習会に関するお知らせもあります。この記事を読んでノートテイクの活動内容やその活動に取り組む学生について多くの方に興味をもっていただけると幸いです!


vol.1 ノートテイカー編

まずは、ノートテイカーの代表を務める深見さんに取材をしました!

意外なきっかけで始めた「ノートテイク」

ーーノートテイクとは何でしょうか?

深見さん:「ノートテイク」とは、授業の内容を文字に書き起こす活動のことです。聴覚障がいをもつ学生が円滑に情報を得られるようサポートすることが目的で、この活動を行っている人を「ノートテイカー」と言います。ちなみにノートテイクは「NT」と略されます。

ーーなるほど〜聴覚障がいをもつ学生の耳の代わりになって筆記通訳をするのですね!具体的にどのように活動されているのですか?

深見さん:まず、ノートテイカーは自分の空きコマを登録します(空きコマを全て登録する必要はありません)。登録した空きコマと対象学生の授業が重なれば、その時間に授業に参加しNTをします。基本的に2人1組で行い、謝金として1コマにつき1人1,500円が支払われます。

ーーお金が発生するということは、その分責任をもった活動をしなければいけませんよね。深見さんはなぜNTをしようと思ったのですか?

深見さん:私の場合は割と特殊で、怪我をした利き腕のリハビリとして参加し始めたのがきっかけです。また、部活を辞めた直後だったので、何かコミュニティに属したい、話し相手が欲しい、と考えたのも理由の1つでした。NT活動は多様な学部・学年の集まりなので、コミュニティを求めて協力してくださる方も大歓迎です!

ーー意外ですが、素敵なきっかけ!異なる学部・学年の学生とも関われて楽しそうですね!

コロナ時代、ノートテイクもリモート化

ーー新型コロナウイルス感染拡大に伴い、NT活動に変化はありましたか?

深見さん:はい、ありました。以前は手書きのNTが主流で、講義室の前方に座り、2人で交代しながら書くという形でした。授業がオンラインになった昨年からは、先生の発言を“UDトーク”という音声入力アプリで読み取り、誤変換をノートテイカーが修正する方法になりました。

ーーアプリを使っているとは!!ハイテクですね!!ちなみに、紙に書くNTとUDトークを使うNTどちらの方が楽ですか?

深見さん:UDトークを使った今のNTの方が楽です。先生以外は基本マイクをミュートにしているので、音声入力の精度が高く、修正する場所がほとんどないため、以前よりも比較的余裕をもって活動ができています。NTのメンバーや利用学生に直接会いたいので、早く対面で授業を受けられるようになりたいと思う反面、オンラインNTの魅力も大きいので複雑な気持ちです。

ーーこれは、NTに限らず全生徒が思う悩みですね…オンラインにも対面にもいいところがあって複雑な気持ち…よくわかります!!

オンライン授業になってからはZOOMでミーティングをしているそうです!!(※安心してください! 男子のメンバーもいますよ!!)

新しいことを知ることができたNT活動

ーー今までNTをしてきて大変なことはありましたか?

深見さん:個人的に大変だと思うのは、「需要と供給の合致」です。対象学生の授業があっても空きコマが重なるノートテイカーがいなければ支援ができない。逆にNT希望者がたくさんいたとしても、支援を望む対象学生がいなければそもそも始まらない。こればかりは改善の難しい問題です。

ーーなかなか難しい課題ですね…。逆に、NTをやって良かったと思うことはありますか?

深見さん:やって良かったと思うことは、それまで知らなかったことを知れたことです。説明を受けて、初めて聴覚障がいに種類があることを知りました。また、全く関わりのなかった分野の授業をNTしたことで、もっと学んでみたいと興味が湧くこともありました。(※NTを通じて知り得た情報を外部に漏らすことは禁止されています。自身の内だけに留めておいてくださいね。)

ーーNTに限らず、何事も新しいことを知ると物事のいろいろな側面を学べますよね!需要と供給の一致は難しそうですが、今後も成蹊大学でNTの制度が受け継がれ続けて欲しいです!

取材/鈴木
文/鈴木・明石・峯元