Home 文学部 │ 英語英米文学科
第二次世界大戦/太平洋戦争を
扱った作品を読む

- 対象学年
- 3年次
- 担当教員名
- 小林 英里
- Eri Kobayashi
- 学びのキーワード
-
- 英語文学
- 戦争文学
- Kazuo Ishiguro
研究の内容
2017年度のノーベル文学賞受賞作家 Kazuo Ishiguro の初期の作品において、第二次世界大戦や太平洋戦争がどのように描かれているかをおもに分析していきます。文学理論や批評理論を補助線にして、作品分析をおこないます。

研究の進め方
大学では前期と後期のふたつの学期に分かれています。まず前期は、文学理論および批評理論といった「ものを読む上での指針」を学びます。一通り理論の概説を受けた後で、後期では受講生のみなさんとともに作品を輪読します。Ishiguroの作品は、英語で書かれていますが、ときにその内容が日本であったりします。「日本」が「英語」によって表象されるとき、わたしたちは当然「いつもとは違う」と感じますが、文学理論ではこれを「異化効果」と呼んでいます。こうした授業を通じて、英語英米文学科での学びの最終目標である「卒業論文」の作成の準備をおこないます。

未来のゼミ生へ
「日本」のことが「英語」で書かれていると聞いて、「面白そう」と感じた人は、是非、一緒に勉強をしていきましょう。「文学理論」だなんて難しそうと思うかもしれませんが、これを勉強することで、「虚構」でしかない「文学」が、じつは実際の「政治」「経済」「社会」と密接に関わり合っていることが明らかになります。そもそも「文学」=「政治」といっても過言ではないのです。世の中のことを「文学」を通じて知りたい人にはおすすめのゼミです。
ゼミ・研究室の魅力
- ⽂献を読み解く力が身につく
- 語学力が身につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
卒業論文のテーマ
- ポストコロニアル文学について
- 第一次大戦を扱った作品について
- アガサ・クリスティ作品における戦争の位置づけについて
教員のプロフィール

小林 英里
Eri Kobayashi
(共著)
『国民国家と文学――植民地主義からグローバリゼーションまで』庄司宏子編 作品社 2019年2月
『英語英米文学研究の現在』成蹊大学人文叢書16 成蹊大学文学部学会編 責任編集
日比野啓 風間書房 2019年3月
- 研究分野
- 英語文学、ポストコロニアル文学、批評理論