Home 文学部 │ 英語英米文学科

コーパスで探る
英語の不思議

対象学年
3年次
担当教員名
田辺 春美 教授
Harumi Tanabe
学びのキーワード
  • コーパス言語学
  • 世界の英語
  • 言語変化

研究の内容

コーパスとは、電子化されたテクストのことをさします。インターネットを通して、あるいは自分のパソコンにダウンロードしてコーパスを使うことで、世界で起きている現在進行中の英語の変化について、簡単に知ることができるのです。例えば、最近のクリスマスの挨拶はイギリスではHappy ChristmasがMerry Christmasより多くなっていますが、北米ではMerry Christmasが断然多い一方で、Happy Holidaysはアメリカが多く、逆にイギリスはとても少ないということがわかります。現代英語で、sinkはsankとsunkと過去形が2つあるのはなぜか?英語にはdoを使った疑問文や否定文、進行形、完了形などユニークな文法が見られるのはなぜか?このゼミでは語彙や文化、英語学習、文法、世界の英語、標準英語と方言、言語変化を研究します。

iamge

研究の進め方

授業時にはコーパス言語学に関する文献を輪読したり、PC教室で実際にテキストの分析を行ったりします。コンピューターを使った英語の分析に慣れるように、様々な英語の語彙調査などの課題を出すので、各自またはグループで取り組んでもらいます。結果をレポートとして提出したり、授業時に発表したりしてもらいます。学期末には自由にテーマを選び、授業で学んだ知識をもとに調査や考察をし、発表をします。授業の準備は、教科書を読んだり授業内に終わらなかった課題をやることが中心です。

iamge

未来のゼミ生へ

未来のゼミ生の皆さん、英語英米文学科に入学した学生は、英語が好き、もっと英語力をつけたいと誰でも思っていることでしょう。「私は」は英語で “I” であり、「彼はリンゴを食べる」は “He eats an apple”という語順になるというような決まりを覚えることは、奥の深い英語の世界の極々一部にしかすぎません。もちろん、母語話者の直感は重要ですが、電子テキストデータベースを使うことで、母語話者でさえ気がつかないことを明らかにすることができます。今の時代のテクノロジーを使って英語力向上だけでなく、未知の英語の世界を探求してみましょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 語学力が身につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • PCやインターネットに強くなる

卒業論文のテーマ

  • 動詞の活用の歴史-歴史的かつ実証的に見る規則動詞の拡大
  • 後期近代英語の疑問文・否定文における助動詞doの変遷
  • ジェイン・オースティンの作品における対話がもたらす効果
  • ジェイン・オースティンの作品における発話行為
  • ジェイン・オースティンの小説に見られる談話標識としてのindeedとdear
  • 日本人英語にみられる発音の特徴と課題

教員のプロフィール

田辺 春美 教授

Harumi Tanabe

英語史、特に古英語・中英語を研究。主な業績は、Linguistic Variation in the Ancrene Wisse, Katherine Group and Wooing Group(共著 2018年)。

研究分野
英語史、語彙・文法を中心に写本研究、方言研究、歴史社会言語学、歴史語用論など。
ページトップへ戻る