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文化人類学とジェンダーを学ぶ

対象学年
3・4年次
担当教員名
嶺崎 寛子 准教授
Hiroko Minesaki
学びのキーワード
  • 異文化
  • 相対化
  • フィールドワーク

研究の内容

日本以外の異文化を知り、それを通じて日本を再発見する、文化人類学が学べるゼミです。文化人類学は高校までの授業では馴染みがなく、想像しにくいかもしれませんが、とても創造的な学びができる学問です。異文化を知り、学ぶことによって視野を広げ、自文化を振り返ることで今までの自分の「あたりまえ」を問い直してみましょう。新しいことを知ることの楽しさを体感してください。
教員はジェンダーの専門家でもあるので、このゼミではジェンダーについても思う存分、学べます。文化人類学とジェンダー学の共通点は、学問を通じてあたりまえを問い直し、多角的なものの見方を身につけることによって、自分をより自在に、自由にできることです。

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研究の進め方

論文を読んで担当者が発表し、内容について全員で議論し、学びを深める「ゼミ」では、各自の興味関心に沿った文化人類学・ジェンダー学関連の論文を各ゼミ生が自由に選び、それぞれ発表します。議論する楽しさやお互いの興味関心を知り、より相互理解が深まる体験は代えがたいものです。3年の夏にはゼミ合宿で実際に調査をしたり、博物館で学びを深めたり、(必然的にゼミ生同士の友情を深めたり)します。研究や学生生活の集大成ともいえる卒業論文の執筆のため、3年~4年夏には、各自が選んだフィールドに飛び込んでフィールドワークをします。そして、そこで得たデータをもとに卒論を書きます。ゼミ生はフィールド経験によって驚くほどに成長して帰ってきます。教員はいつも、帰ってきた学生から、フィールドの話を聞くのを楽しみにしています。

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社会との関わり

フィールドワークによって、優れた観察眼、見えないものを見る力、飽くなき好奇心、広い視野などが培われます。それらは、その後の人生にも広く応用でき、人生を豊かにしてくれます。予想外の出会いによって学問的関心を育てていくのが、このゼミの魅力です。「あたりまえを問い直す」のが文化人類学のテーマであり、その真骨頂です。いろんなことに興味があり、人と話すのが好きで、広い視野を持って世界を知りたいと思うなら、このゼミはぴったりです。

ゼミ・研究室の魅力

  • フィールドワークができる
  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • 里親・特別養子縁組から家族を再考する
  • 日本人女性の美の基準はどのように移り変わってきたか―海外との比較から
  • 生活の中に根付く「遊び」に見出す文化的意義
  • ハコと人の関わりにみるライブハウス文化
  • 「食」による地域ブランドとまちおこし―2つのまちから考えるフードツーリズム
  • LGBTQ+の子とその親の心情と対応―当事者も過ごしやすい環境とは
  • 中国人留学生の対日イメージの文化人類学的研究

教員のプロフィール

嶺崎 寛子 准教授

Hiroko Minesaki

フィールドはエジプト。「主体的に女性であり、かつムスリムであることは、当事者にとってどういうことか」を追求。英領インド発祥のイスラームの少数派も研究していて、ここでは移民第二世代のアイデンティティ形成などを探求。著書に『イスラーム復興とジェンダー』(2015、昭和堂)、編著に『ジェンダー暴力と文化人類学』(2021、昭和堂)、共訳にライラ・アブ=ルゴド『ムスリム女性に救援は必要か』(2018、書肆心水)など。

研究分野
文化人類学、ジェンダー学、宗教学
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