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スポーツ社会学

対象学年
3・4年次
担当教員名
稲葉 佳奈子 准教授
Kanako Inaba
学びのキーワード
  • スポーツ
  • 身体文化
  • 社会学

研究の内容

このゼミでは、スポーツをはじめとする身体文化や身体をめぐる諸現象について、社会学的視点から考察します。スポーツをとりまく文化的・社会的ルール(規範)、マスメディアやソーシャルメディアとスポーツのかかわり、ファンやサポーターが共有するカルチャーなどには、わたしたちの社会が内包する価値体系や認識のあり方を反映・強化する側面と、新たな価値観や認識の形成にかかわる側面があるといわれます。その認識にもとづいて様々な現象について考察・議論し、「社会」をつかむ視点を養います。ディスカッションや発表では、スポーツについての表層的な知識や経験より、現象を批判的にとらえて背景を問う視点をもつこと、疑問や考察のプロセスを言語化することが重視されます。

研究の進め方

文献の講読が中心です。各回の担当者が資料を準備して発表し、教員の解説をふまえて意見交換します。『就職と体育会系神話   大学・スポーツ・企業の社会学』『スポーツとLGBTQ+ シスジェンダー男性優位文化の周縁』などのテキストを読んで論考の内容を正しく把握し、内容について考えたことなどを言葉で表現します。後期は各自の関心にもとづいて先行研究を自分で探し、内容をレジュメにまとめて報告する練習をしています。また、アカデミック・ライティングについて各自の論文作成を想定しながら改めて学んでいきます。

社会との関わり

難しい文章やデータを正しく読み解き、それを自分で再構成して表現する、適切な情報・資料を探し出し内容を検討するなどといったゼミの中心となる活動は、次年度の卒業論文執筆だけではなく、社会における幅広い場面で必要となる力です。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • プロサッカーと地域社会に関する研究
  • 部活動文化と社会的課題に関する研究
  • ダンスカルチャーと若者に関する研究
  • eスポーツの観戦者に関する研究
  • スポーツ漫画の変容に関する研究

教員のプロフィール

稲葉 佳奈子 准教授

Kanako Inaba

体育・スポーツ界における女性のあり方に関心があります。セクシュアル・マイノリティの経験や意味づけについて研究し、共著書『スポーツとLGBTQ+ シスジェンダー男性優位文化の周縁』(2022、晃洋書房)にまとめました。

研究分野
スポーツとジェンダー、セクシュアリティ
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