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アメリカン・ミュージカル
- 対象学年
- 3・4年次
- 担当教員名
- 日比野 啓
- Kei Hibino
- 学びのキーワード
-
- アメリカ文化
- アメリカン・ミュージカル
- 合衆国の歴史と社会
研究の内容
『ショウ・ボート』『南太平洋』『ウエスト・サイド物語』『マイ・フェア・レディ』など18本のミュージカル映画を鑑賞し、物語、音楽、撮影方法、登場人物の仕草や外見・服装、言葉遣いといったさまざまな文化表象の意味を分析することで、作品が総体としてどのようなイデオロギーを体現しているかを考えます。性、人種・民族、階級などについての当時の支配的イデオロギーが、映画・舞台さらには原作小説にどのように現れ、それがどのように大衆の無意識に「自然な考え」として刷り込まれたかを理解することがこのゼミの大きな目的です。

研究の進め方
年間を通してゼミは以下のように運営されます。
【偶数週】ミュージカル映画の鑑賞。鑑賞する作品の上映時間(最大180分程度)によっては、開始時刻が早まることがあります。
【奇数週】前回見たミュージカル映画について担当者二人による発表。事前に発表者は作品について調べたり考えたりした上で、発表内容について私と約2時間の打ち合わせをしてください。
ゼミの一環として生のミュージカルの舞台を数回見に行き、夏休みに合宿を行います。

未来のゼミ生へ
本ゼミでは、(1)合衆国ポピュラー・カルチャーの重要な一部を構成する、アメリカン・ミュージカルの歴史や背景、そのスターたち、ヒット・ソングについて知ること、そして(2)記号論、精神分析、映画研究、文化研究の基本的な語彙や概念を使いこなせるようになることを目的としています。そうすることで卒業論文で映画や演劇、その他の文化表象を論じることができるようになるからです。また、ゼミ生には取り上げる作品以外にもできるだけ多くの映画や演劇作品を見ていくことを勧めています。そうやって身につけた「見えないものを見抜く力」「複雑な現象や状況を読み解く力」は、社会に出てからも役立つからです。
ゼミ・研究室の魅力
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 語学力が身につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
- ゼミ合宿がある
卒業論文のテーマ
- 21 世紀ミュージカル研究
- Lin-Manuel Miranda 研究
- Dear Evan Hansen 研究
- ディズニー・ピクサー作品から見る悪役の多面性
- ミュージカル映画を中心とした LGBTQ 研究
- 宝塚歌劇は、なぜロングランを行わないのか
- A Star Is Born 研究
- 『ハイスクール・ミュージカル』研究
- 『アニー』研究
- 映画作品におけるシリアルキラー表象
教員のプロフィール

日比野 啓
Kei Hibino
ニューヨーク市立大学大学院卒。東京大学大学院総合文化研究科助手等を経て現職。単著に『三島の子どもたち——三島由紀夫の「革命」と日本の戦後演劇』『アメリカン・ミュージカルとその時代』。編著にMusic in the Making of Modern Japan ほか多数。
- 研究分野
- 演劇学、文化研究、アメリカン・ミュージカル、日本近現代演劇