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言語使用と英語学習のしくみ:
心理学実験で確かめよう

対象学年
3・4年次
担当教員名
熊 可欣
Kexin Xiong
学びのキーワード
  • 心理言語学
  • バイリンガリズム
  • 第二言語習得

研究の内容

私たちは日々、母語や外国語を使って考えたり話したりしています。そのとき、こんな疑問を抱いたことはありませんか。「私たちは、頭の中でどうやって二つの言語を整理し、使い分けているのでしょうか?」「英語でドラマを見ることは、本当に英語力アップにつながるのでしょうか?」…このセミナーでは、こうした疑問に対して「心理言語学」の視点からアプローチします。心理言語学は、心理学と言語学を融合させ、人がどのようにことばを学び、理解し、使うのかを明らかにする学問です。特に日本人の英語学習に焦点を当て、調査、実験やコーパス分析を通して、そのしくみを科学的に解き明かします。自分で抱いた疑問を実際のデータで確かめることで、論理的に考える力や分析のスキルを磨き、得られた知見を自分自身の言語使用や英語学習にも活かすことを目指します。

研究の進め方

3年次前期では、心理言語学研究に必要な基礎知識や研究方法を学びます。あわせて、英語習得に関する先行研究を読み解き、論文の探し方・読み方・発表の仕方といった研究の基本的なスキルを身につけます。後期には、前期で得た知識をもとに、卒業論文に向けた下準備として、研究テーマや研究デザインの立案から、予備調査・実験の準備、データ収集と分析、結果の整理・発表までを、仲間や教員のサポートを受けながら段階的に進めていきます。4年次では、本調査・本実験によって得られた結果をもとに、発表や討論、原稿の読み合わせを重ねながら卒業論文を完成させます。本ゼミでは、発表・ピアレビュー・ディスカッションを中心に、互いに意見交換を行いながら理解を深め、少しずつ着実に研究成果を積み重ねていくスタイルをとっています。

未来のゼミ生へ

英語学習やことばの使い方について、「本当にそうなのかな」「なぜそう言われているのだろう」と感じたことはありませんか。本ゼミでは、そうした素朴な疑問を大切にしながら、論理的に問いを立て、データを集め、分析し、検証することで答えを探していきます。最初は難しく感じることもあるかもしれませんが、仲間と意見を交わしながら少しずつ進めていく中で、考えることの面白さを実感できるようになります。さらに、思い込みに頼らず、根拠にもとづいて判断する姿勢が身についていきます。こうした力は、英語学習にとどまらず、情報があふれる現代社会において判断や意思決定を行う際にも役立ちます。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 語学力が身につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 字幕の有無が英語学習者のリスニング方略使用に与える影響
  • 日本人英語学習者における無冠詞の習得
  • 音楽を用いた語彙学習の効果
  • 日本人英語学習者は World Englishes の多様なアクセントに対応できるか
  • 映画を用いた短縮形の指導とその教育的効果
  • アニメ字幕翻訳と視聴者の感情知覚
  • 英語修飾語の語順が記憶再生に与える影響
  • 英語広告とブランドの印象形成
  • 方言使用が読み手の心理的評価に与える影響など

教員のプロフィール

熊 可欣

Kexin Xiong

心理言語学を専門とし、バイリンガルにおける語彙認知のメカニズムを中心に研究している。主な業績に、International Journal of Bilingualism 掲載論文(筆頭著者、2025年)、International Journal of Neurolinguistics 掲載論文(筆頭・責任著者、2020年)、および『学習・言語心理学』サイエンス社(共著、2022年)などがある。

研究分野
心理言語学、バイリンガルの心内辞書、語彙認知メカニズム、実証的言語研究
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