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デジタルメディア論

対象学年
3・4年次
担当教員名
伊藤 昌亮 教授
Masaaki Ito
学びのキーワード
  • デジタルメディア
  • ソーシャルメディア
  • 社会運動

研究の内容

SNSやスマートフォンなど、デジタルメディアを介して見ず知らずの人々の間に形作られる「集まり」。それはときに「炎上」を生み、誹謗中傷の嵐を呼ぶこともあれば、「ハッシュタグアクティヴィズム」の形をとり、社会正義の場となることもあります。また、政治の領域には新しい世論が、経済の領域には新しい消費が、文化の領域には新しい表現が、そこから次々と生み出されつつあります。そうした動きは今後、私たちの社会をどう変えていくのでしょうか。このゼミでは、デジタルメディアを介して形作られる「集合行動」「社会運動」「文化運動」について考えます。

研究の進め方

まず3年次の前期の前半には、4年生の研究発表をもとにディスカッションを行います。後半には、文献講読をもとにディスカッションを行います。次に後期の前半には、内容分析などの方法で調査実習を行います。後半には、ディスカッションを交えながら研究計画書を作成していきます。そして4年次には、発表とディスカッションを繰り返しながら卒業論文を執筆していき、完成させます。なお、例年は3年次の夏休みにゼミ合宿を実施し、簡単な映像制作実習を行っています。

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未来のゼミ生へ

みなさんの世代は「デジタルネイティブ」、つまりデジタルメディアとともに育ってきた世代です。だとすれば、そこから形作られる新しい社会、「デジタルメディア社会」をどうデザインしていくのかを、真剣に考えていかなければならない世代でもあります。社会学、政治学、文化研究など、これまでの知の蓄積を新しいテクノロジーにつなぎ合わせながら、新しい社会のあり方を一緒に考えていきましょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • メディアイベントとしての箱根駅伝
  • なぜハロウィーンに仮装して渋谷に行くのか
  • メディアとしての日本酒
  • 男性ファッション誌の変遷から見る「モテる」表象分析と社会背景
  • 現代日本人にとっての“待つこと”の意味
  • 読者モデル論:なぜ誕生し、なぜ求められるのか

教員のプロフィール

伊藤 昌亮 教授

Masaaki Ito

東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。著書に『炎上社会を考える』(中央公論新社)、『ネット右派の歴史社会学』(青弓社)、『デモのメディア論』(筑摩書房)、『フラッシュモブズ』(NTT出版)など。

研究分野
メディア研究、デジタルメディア論、社会運動論、集合行動論
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