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アダプテーションで学ぶイギリス文化と文学

対象学年
3・4年次
担当教員名
鈴木 孫和
Tadakazu Suzuki
学びのキーワード
  • 19~20世紀イギリス文学・文化研究
  • アダプテーション研究
  • ライフ・ライティング研究

研究の内容

映画・アニメ・演劇などといったメディアによって「原作」と呼ばれるテクストを別の文脈で再生産したもの、つまり「アダプテーション」を使ってイギリス文学・文化研究の世界に入っていくことが、このゼミの出発点となります。アダプテーション研究の基礎を学び、映画の分析方法に触れ、小説の精読を実践するなかで、「一年かけて論文を書いてみたい」と思える研究対象とテーマを見つけます。研究対象としては、小説や映画のほか、ライフ・ライティング(自伝・伝記など)やエッセイも選ぶことができます。これらの研究対象を分析する際のテーマとしては、階級制度、ナショナリズム、ジェンダー、セクシュアリティ、障害、老い、暴力、芸術運動などの文化の諸相を据えることとなるでしょう。こうした文字・映像テクストの文化研究に、「今」を生きる自分たちの視点から取り組むことを楽しんでいただきたいと思っています。

研究の進め方

3年次の前期には、担当教員が指定した映画と原作小説の抜粋を鑑賞・分析するとともに、アダプテーション研究に関する基礎的研究を講読します。このようにして自らの関心の所在を突き止めたうえで、3年次後期にはゼミ生一人ひとりが興味のある研究対象を持ち寄り、ゼミ全体で議論します。

卒業論文の準備・執筆が本格化するのは3年次の冬からです。研究計画書を作成し、ワーキングビブリオグラフィーを作り、ノートを取りながら文献の読み込みを進め、アウトラインを作成するところまで、4年次前期に取り組むことになります。それから先は夏休み・4年次後期を通して実際に論文を書き進めます。全過程を通して、教員を含む全員が協力し合い、ゼミ全体で一人ひとりの論文執筆をバックアップします。

社会との関わり

小説や伝記を選ぶにせよ、映像作品を選択するにせよ、何らかの「テクスト」を研究するということは、それを仔細に精読するということです。古臭いように聞こえるかもしれませんが、これは今まさに社会において必要とされている能力であるといえるでしょう。日々書かれては流れていくSNSへのポスト、ニュースサイトの記事、様々な企業や団体が発信する情報、動画サイトに投稿された映像。仮に書き手が意識していなかったとしても、これらすべてには何らかの狙いが潜在します。「テクスト」を精読する力は、きっとそれらを批判的に読み解き、主体的に社会とかかわる手段となるはずです。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 語学力が身につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 20世紀イギリス文学と飲酒・酒造文化
  • イギリス・ダンディズムの継承と再編成
  • シャーロック・ホームズ作品の映画アダプテーション
  • 19世紀イギリスにおける服飾文化とその文学
    /映画表象
  • 『フランケンシュタイン』の入れ子構造再考

教員のプロフィール

鈴木 孫和

Tadakazu Suzuki

イギリス文学・文化研究者、翻訳家。東京大学大学院で修士号、英国レスター大学で博士号を取得。共著『遍在するソーシャリズム』(2025)、『キーワードで読むヴァージニア・ウルフ』(2025)、共訳『兵士の帰還』(2025)、『EはエドワードのE』(2025)など。

研究分野
ライフ・ライティング(自伝・伝記文学)研究、19世紀後半から20世紀初頭にかけての心理学の歴史、同時代における文学と科学の相互的影響関係の研究、文芸翻訳
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