Home 文学部 │ 現代社会学科
ケアの社会学・
福祉の社会学

- 対象学年
- 3・4年次
- 担当教員名
- 澁谷 智子
- Tomoko Shibuya
- 学びのキーワード
-
- 語り
- ヤングケアラー
- ワークライフバランス
研究の内容
このゼミでは、家族、働き方、人とのつながり、人口減少、少子高齢化、街づくりといった視点から、ケアの問題や居心地の良さをどう作っていくのかなどについて考えていきます。身近な人から必要とされることと、自分自身のやりたいこと・やらなければならないことをどう両立させるのかは、今日の日本社会において、多くの人が直面している問題だと思います。

研究の進め方
前期は、文献の読み方や調査の仕方を中心に勉強します。基本文献を読み、レジュメを作成して議論をするほか、インタビューやフィールドワークの基本を学びます。後期は、卒業論文を書くことを念頭に、何をどういうバランスで組み立てていくのか、具体的な教材に基づいて、授業の中で見ていきます。4年生の卒論原稿をゼミ生全員で読み、論文の説得力や読みやすさを高めるにはさらにどういう工夫があると良いか、コメントを出し合います。

未来のゼミ生へ
このゼミでは、私たちが当たり前に捉えている事柄も、ある特定の時代背景の中で作られたものであり、自分達の状況に合わせて変化させていくことができるということを学びます。変化の激しい時代の中で、情報を集め、分析し、どうして行けばよいか、なぜそう思うのか、しっかり自分で考え、それを発信していく力を身につけられるようにする授業を目指しています。学ぶことは、自分の人生に役立つこと、と思えるような授業にしたいです。
ゼミ・研究室の魅力
- フィールドワークができる
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 学外の人と交流ができる
- 論理的な思考力が鍛えられる
- 3年生と4年生が1つのゼミの中で学び合う縦ゼミである
卒業論文のテーマ
- 母子家庭と教育格差
- 高齢者の生きがい就労
- 地域ブランド
- 空き家活用
- コンパクトシティ
- 保護猫カフェ
- 男性の育児休業
- 女性の働き方
- 知的障害を持つ人の就労
- ブラインドサッカーから考える共生社会
教員のプロフィール

澁谷 智子
Tomoko Shibuya
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。大学院では「聞こえない親を持つ聞こえる子どもたち」について研究(『コーダの世界――手話の文化と声の文化』医学書院)。著書に『ヤングケアラー――介護を担う子ども・若者の現実』(中公新書)など。
- 研究分野
- ヤングケアラー、聞こえない親を持つ聞こえる子どもたち(コーダ)、ケアと仕事、手話の文化と声の文化