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岡部ゼミ-日本語の「なぜ」を考える-

対象学年
3・4年次
担当教員名
岡部 嘉幸 教授
Yoshiyuki Okabe
学びのキーワード
  • 日本語
  • 文法
  • 対照

研究の内容

江戸時代後期から現代にかけての日本語の文法に関して、主に対照的な視点から、具体的なデータを踏まえて考えていくゼミです。たとえば、ある言葉の江戸から現代までの意味の変化(たとえば、「ようだ」という助動詞の意味はどのように変化したのか)、現代の若者ことばの文法的分析(たとえば、「キモい」は「気持ち悪い」とどう異なるのか)、類義表現(たとえば、「とても」と「すごい」)の共通点と相違点の分析などはすべてこのゼミのテーマになります。
テーマは様々ですが、言葉の「なぜ」を具体的データを用いて自分の頭で考えようとする姿勢と研究対象を他のものと比較して考える対照的視点を、私のゼミでは大切にしています。

研究の進め方

3年生では、具体的事例から文法研究の方法論を学ぶとともに、それをふまえて、現時点で関心のあるテーマについて発表し、ディスカッションを通じて、テーマのブラッシュアップをはかります。その後、それぞれのテーマに関連する先行研究を収集・読解し、そのテーマに対する知見・方法論を身につけます。
4年生では、各人の定めた研究テーマに関する具体的なデータを、コーパス調査・アンケート調査・文献調査など様々な方法で収集し、その分析を行うことで、自分の立てた仮説の検証を行います。
これらの作業はいずれもゼミにおける口頭発表とその後のディスカッションという形で行われます。発表者には、発表のための十分な準備が求められます。

未来のゼミ生へ

多くの皆さんにとって、日本語は「あたりまえのもの」として身近にあるのではないかと思います。しかし「なぜ日本語ではこういう言い方をするのだろう」「この言葉の意味を説明するとどうなるのだろう」といったことを、言葉を使って明確に説明しようとするのはとても難しい作業です(たとえば、なぜ若者は「キモい」というのかを説明してみてください)。このゼミでは、そういった言葉の「なぜ」の説明を、具体的なデータを踏まえた論理的思考を育てることで、実現します。
身近にあるけれども、実は分からないことの多い「日本語」の「なぜ」を一緒に考えてみませんか?

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 語学力が身につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

教員のプロフィール

岡部 嘉幸 教授

Yoshiyuki Okabe

日本語の文法について研究しています。現在は、近世江戸語の文法的特徴を、文法体系が類似している現代語と対照するという観点から分析することを中心に研究をすすめています。また、若者ことばのような文法的逸脱表現の意味と機能にも関心があります。趣味はカエルグッズ集め。

研究分野
日本語学、日本語文法、日本語文法史
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