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日本語学演習

対象学年
3・4年次
担当教員名
森 雄一 教授
Yuichi Mori
学びのキーワード
  • 日本語
  • 認知言語学
  • レトリック

研究の内容

現代の日本語を対象として方法論と調査方法を身に付けたのちに自分で研究が進められるようにする。方法論としては「認知言語学」「語用論」「社会言語学」「日本語文法」の4分野が中心となる。扱われるテーマとしては、敬語とポライトネス・比喩・言語変化・命名論・位相語・役割語・ことばのゆれ・「やさしい日本語」など多様なものが対象となる。最近は特に命名論とポライトネス表現(対人的に配慮した表現)が人気で卒業論文のテーマとしてよく取り上げられる。

研究の進め方

3年前期には、現代日本語学にはどのような研究対象・研究方法があるのか概略をつかむことを主たる目標にする。テキストを他のゼミ生と意見交換しながら読み「認知言語学」「語用論」等の方法論について理解する。また、コーパス調査の方法も学ぶ。3年の前期終わりには、夏休みに読む文献を決めて、後期はじめに報告をしてもらう。3年後期には、自分のテーマを決め、調査したものを発表してもらい、皆で検討する。4年前期には、プレ卒論の提出、4年の9月には卒論中間発表といったスケジュールが続く。ゴールである卒業論文の完成まで丁寧に指導する。

未来のゼミ生へ

大学で学ぶ以上、専門とする学問がどのような方法で研究を進めているのかをしっかり理解することが大事なことです。現代日本語学は扱う対象がとっつきやすくて親しみやすい学問ですが、だからこそしっかりした方法意識と調査手法の習得が重要になってきます。また、独りよがりにならないためにも他の人の意見を聞き、自分の研究に反映される姿勢が肝要です。社会に出ても仕事を進めるうえで、きちんとした手段で調べ考えて、他の人と意見交換しながら立案していく能力は必要とされますので、ゼミでの学修を通して培っていただければと思います。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 日本酒の命名論
  • お菓子の商品名における表示性と表現性
  • 場面と対人関係によって変化する人称詞
  • コミュニケーションにおける「嘘」の効用
  • ファッション雑誌の日本語の世代差・男女差
  • 新しいミ形についての考察

教員のプロフィール

森 雄一 教授

Yuichi Mori

レトリックのメカニズムを認知言語学の手法を使って探ることがメインテーマです。著書『学びのエクササイズ レトリック』(ひつじ書房)で、レトリックについて平易に解説していますので是非お読みください。

研究分野
日本語学、認知言語学、レトリック論、語用論
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