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アメリカ社会史

対象学年
3・4年次
担当教員名
中野 由美子 教授
Yumiko Nakano
学びのキーワード
  • アメリカ社会史
  • アメリカ文化史
  • 人種民族関係論

研究の内容

アメリカ合衆国に先住民文化の遺跡?SNS等で広く知られるようになったブラック・ライヴズ・マター運動とは?ハワイ旅行の玄関口として知られるオアフ島・ホノルルのダニエル・イノウエ国際空港、名前の由来は?ハリウッド・ブロードウェイなどの娯楽産業、メジャーリーグ(野球)などのプロスポーツ界と「人種」との関わりは?あるいは、子どもの時からフラ(ダンス)を習っているのだけれど、その歴史は?
このゼミでは、アメリカ社会史・文化史に関する主要なテーマについて、主に文化的・人種民族的・社会的マイノリティの視点を踏まえつつ、日本を含む現代社会との比較をしながら多角的に検討します。SNSやニュース報道で日々接する情報、旅行先で見聞きした事柄、あるいは日常生活の一部となっている映画鑑賞やスポーツ観戦に関連した話題などを題材として、文献精読、オンラインサイト検索、グループワーク・プレゼンテーションなどを通じて学術的な思索の対象として探求していくことの醍醐味を、ぜひ皆さんに味わってほしいと思います。

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あるグループの発表スライドの一部

研究の進め方

このゼミでは、以下の3つの作業を重点的に行います。
1.史料・文献の精読と分析:3年次にインプット(=文献の精読等)をしておかないとアウトプット(=卒業論文の執筆)が単なる苦行になるので、とくに3年次前期は、参加者の希望を踏まえた複数のテーマに関するインプットの作業に重点を置きます。地味な作業ですが、論文執筆時には必ず役立つはずです。
2.アカデミック・スキルの習得:3年次後期からは、論文の執筆に不可欠な技術の習得をめざします。たとえば、ブレーンストーミング(=自由にアイディアを出し合う方法)をしながらテーマ設定の方法を学びつつ、研究計画書の書き方や主要なウェブサイトの活用法を確認します。
3.卒業論文の執筆:4年次には、プレゼンテーションとディスカッションを交えながら論文の執筆を進めていきます。せっかく論文を書くのですから、論理的な文章の書き方についてもトレーニングします。少し根気がいる作業ですが、卒業後も役立つ「一生モノ」の文章力を身につけることが目標です!(の動画は卒業論文の最終チェックのためのグループワークの様子です。)

未来のゼミ生へ

例年、3・4年次の演習(ゼミ)担当教員による説明会でお伝えしているメッセージの一部をご紹介します。
*ゼミは明るく楽しくやりますが、「楽しい=楽(らく)」ではありません。自分とは異なる関心や意見をもつ人と切磋琢磨することで、唯一無二の「自分らしさ」を見いだし、さらに磨きをかけてほしいと思います。
*卒業論文に関する本ゼミのモットーは<自分らしい卒業論文をのびのびと書くこと!>。そのためには、「自分」が何に興味をもっているのか、何を面白いと感じ、何が重要だと思っているのかを知る必要があります。また、「のびのびと」書くためには、単なる気合?だけではなく技術が必要です。そのため本ゼミでは、卒業論文の執筆の際にもグループワークやディスカッションなどの合同での作業を重視しています。
*「ゼミで出来ること」は限られていますが「ゼミでしか出来ないこと」もあります。積極的にゼミに参加し貢献することで、大学卒業後も続く「ゼミ友」をつくってください。お互いにお薦めの本や映画について語ったり、一緒に食事をしたり旅行に行ったりすること―大学時代を共に過ごすことの価値は計り知れないものがあります。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • アメリカ映画における「人種」表象(先住民、アジア系・アフリカ系アメリカ人)
  • 娯楽・映画産業の歴史(ハリウッド、ディズニー、ブロードウェイ・ミュージカル)
  • スポーツと「人種」(大リーグ、NBA、NFL)
  • ジャズ、フラ、ヒップホップの歴史と現在
  • 合衆国のLGBTQ+を含むマイノリティの歴史と現在  
  • 留学先の国(英語圏〔英米豪・アイルランド〕+ドイツ、韓国など)の歴史・文化に関連したテーマ

教員のプロフィール

中野 由美子 教授

Noriko Teramoto

専門はアメリカ社会史、先住民史です。マイノリティの視点を踏まえた歴史叙述とは何かを探求しています。(第二のライフワークとして、世界各地のワインにかかわる歴史と文化にも関心があります!)

研究分野
アメリカ社会史、先住民史、人種民族関係論
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