日本語教育・第二言語習得・学習者心理

日本語を外国語として学ぶ人々の学びや成長を支える教育について考えるゼミです。日本語教育学・第二言語習得・教育心理学を基盤に、学習者がどのように学び、どのように意欲を高め、どのように学びを続けていくのかを中心に研究します。アンケート調査やインタビュー調査、授業実践の分析などを通して、学習者の心理や行動、タスクへの取り組みなどを多角的に探究します。こうした研究を通して理論と実践の橋渡しを行い、学習者が主体的に学ぶための支援や教育方法について考えます。それ以外にも、ことばの指導や習得、教材の設計や授業づくりなど、言語学や言語教育に関わるテーマにも取り組むことができます。国際交流や教育、心理に関心のある学生が、日本語教育を通して「人の学びを支える」という視点から、人の成長と教育のあり方を考えていくゼミです。

私たちは日々、日本語を使って考え、話し、学んでいますが、「どうしてそのように表現するのか」と立ち止まって考えることはあまりないかもしれません。けれども、外国の人に日本語を教える立場に立つと、自分のことばを見つめ直す瞬間がたくさん生まれます。英語を学ぶときに感じた「なぜこう言うのだろう？」「どうすれば話せるのだろう？」という疑問を、今度は教える側として考えてみる――それが日本語教育の面白さです。

このゼミでは、ことばを教える・学ぶという営みを通して、人の学びや成長を支える教育のあり方を探究します。一緒に「ことばを通して人の学びを見つめる思考」を深めていきましょう。