Home 国際共創学部 │ 国際日本学専攻
2026年4月国際共創学部開設予定。
ゼミの内容については変更等の可能性があります。
共生社会の課題と
可能性を考える
- 対象学年
- 3・4年次
- 担当教員名
- 学びのキーワード
-
- 共生
- 社会学
- 混合研究法
研究の内容
このゼミのキーワードは共生です。共生から現代社会を読み解いていきます。その際には、社会学という学問を基盤として研究を進めていきます。社会学は人間関係の多様性から現代社会を理解しようとする学問です。まさに共生を考える学問といえます。
共生という言葉から多文化共生を連想する方が多いかもしれません。ですが、異なる他者と共に生きるという意味で注目すべきは、人種・民族・国籍といった違いだけではありません。性別が異なる人々、年齢が異なる人々、家庭環境が異なる人々、思想・信条が異なる人々など、共生という言葉が指す人々の関係は多種多様です。そうした異なる背景をもつ人々との共生は、個人・行政・企業・地域社会など、様々な場面で社会的な課題となっています。
このゼミでは、次のようなプロセスを通して共生の課題と可能性を考えていきます。すなわち、①問題関心の設定、②先行研究の整理、③分析枠組みの作成、④社会調査、⑤データ分析、⑥卒業論文執筆です。これらのプロセスは、ゼミでの報告・ディスカッションを通して進めていきます。この過程を通じて、ゼミ生各々が共生についての自分自身の「答え」を手に入れていくことを目指します。
研究の進め方
ゼミでは「研究の型」を身につけます。具体的には、まずゼミ生が自分の問題関心を言語化し、それに関連する先行研究を整理します。みなさんの問題関心を深めるうえで、これまでの研究から得られた知見は必ずヒントとなります。先人が築いた知的財産をしっかり活用しましょう。次に、整理した先行研究を土台として、自分の問題関心をさらに精緻化し、自分で設定した問いに答えるための調査計画を立てます。最後に、調査を通じて得られたデータを分析し、自らの問いに対する答えを導き出し、卒業論文としてまとめていきます。ゼミを通して習得する「研究の型」は、卒業後も必ず活用できます。
一連の過程では、学術文献を読むスキル、社会調査を行うスキル、得られたデータを分析するスキル、成果を発信するスキルを、ゼミ仲間と切磋琢磨しながら習得していくことになります。
ゼミという濃密な時間を共に過ごしたゼミ仲間は、きっと生涯の仲間になりますよ。ぜひこのゼミを通して成長し、大きく羽ばたいてください。

未来のゼミ生へ
現代社会では、異なる背景をもつ人々がいかに共に生きるか、すなわち共生のあり方が大きな課題となっています。このページを見ているみなさんも、きっとそうした共生のあり方に関心をもっているのではないでしょうか。私もそのひとりです。そして、この課題は日本に限らず、世界各地で重要なテーマとして議論されています。言い換えれば、「共生はいかにして可能か」という問いに、国際社会はいまだ明確な答えを見いだせていないとも言えるでしょう。
このゼミでは、共生という視点から現代社会を一緒に考え、社会を冷静に分析する力、つまりロジカルに物事を捉える力を身につけていきます。多様な価値観が交錯し、未来の見通しが容易ではない今だからこそ、落ち着いて社会を捉えることが大切です。それこそが、このゼミで磨いていく一生モノの力です。
社会はこれからどのように共生と向き合っていくのか。熱い気持ちと冷静な思考の両方を携えて、この難問に一緒に挑みましょう。ゼミでみなさんにお会いできる日を楽しみにしています。
ゼミ・研究室の魅力
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 学外の人と交流ができる
- 他のゼミ・研究室⽣との交流がある
- 語学力が身につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
- データから社会をロジカルに読み解く力が身につく
卒業論文のテーマ
- 国際比較からみる社会関係資本の醸成条件
- 在日コリアンからみた日本人との共生意識
- レイシズムの歴史的変遷
- LGBTフレンドリーな社会
- 民間企業・行政・地域住民の協働による郊外の再生
- 都市とプロスポーツチームの公民連携
- コミュニティバス事業の持続可能性
- 男性高齢者の地域デビュー
- 移動経験の地域不公平感に対する効果
- 離島から考える新たなコミュニティ