Home 国際共創学部 │ 国際日本学専攻
2026年4月国際共創学部開設予定。
ゼミの内容については変更等の可能性があります。
グローバル・ヒストリー、
異文化交流史、比較文化研究

- 対象学年
- 3・4年次
- 担当教員名
- 寺本 敬子
- Noriko Teramoto
- 学びのキーワード
-
- グローバル・ヒストリー
- 異文化交流史
- 比較文化研究
研究の内容
このゼミでは、グローバル・ヒストリー、異文化交流史、比較文化研究を対象とします。主に、(1)ひとつの国の歴史に限定しない「グローバル・ヒストリー」という歴史と文化の捉え方、(2)人間の諸活動を対象に、政治・経済・文化・社会などの諸要素を多角的に分析する社会史の方法について学んでいきます。特に 異文化交流史および比較文化研究に重点を置いていますので、日本とヨーロッパ、さらに他の地域(アメリカ、アジア、アフリカなど)との関係も対象となります。
研究の進め方
・基本の活動
ゼミでは、実際に史料と研究文献を読解し、ゼミ全体でのディスカッションを重ねていきます。「歴史とは現在と過去との対話である」と皆さんも聞いたことがあるかもしれません。ただ、それはいかなる方法で行うのでしょうか。このゼミでは「問題提起・仮説・検証」に基づいて、様々な史料と研究文献を読み進め、各自が立てた問題(研究テーマ)について、過去と現在を結び付けて分析する力を養います。その実践力の養成を目的に、3年生はグループ研究を実施します。グループごとに研究テーマを設定し、文献の調査や読解を進め、フィールドワークも取り入れます。グループ及びゼミ全体で議論し、研究成果を論文にまとめていく作業は、ひとりでは考えつかなかったような多様な視点を学び、「研究する→世界が広がる→楽しい! 」という経験ができるでしょう。
・卒業研究
3年生は、ゼミ全体で共通テーマを設定し、歴史学のメソッドを学びます。4年生は、各自で研究テーマを考え、卒業論文の構想を立て、調査研究を進めていきます。ゼミでは、「研究トピック」の時間を設け、ゼミ生が研究テーマに関連する小トピックを紹介し、全体で議論する時間を持ちます。こうして多様なテーマにアンテナを張り巡らせながら、自分自身の卒業研究テーマを掘り下げていくことができます。なお、3・4年生の合同ゼミも適宜設定し、学年を超えた議論や交流の機会も作りたいと考えています。
未来のゼミ生へ
「過去を問うことは、実はその根において、現在を問うことにつながっている」。グローバルな視点から、社会史および比較の手法を用いて多角的に分析し、皆さんの問いたい世界を解明してみませんか。
ゼミ・研究室の魅力
- フィールドワークができる
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 学外の人と交流ができる
- 論理的な思考力が鍛えられる
卒業論文のテーマ
- メディアから見るアール・ヌーヴォーの普及と展開:英米日のポスター・定期刊行物
- 労働組織の誕生と国際化:ILO条約の批准とディーセント・ワーク実現へ
- 人はなぜ結婚するのか :イギリスと日本における近代家族の成立と展開
- 戦後日本の食文化の変遷とユネスコ無形文化遺産
- 日西交流史における空白の240年
- ハリウッド映画におけるアジア人像の表象と変遷
- 日本女性の化粧変化と欧米への憧れ
- 過去の克服と歴史教育:日本とドイツ
教員のプロフィール

寺本 敬子
Noriko Teramoto
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。パリ第一大学(パンテオン・ソルボンヌ)歴史学科博士課程修了。博士(史学、社会学)。
フランス近代史を専門に、パリ万国博覧会を通じた日仏交流史を研究しています。とりわけ19世紀後半のフランスを中心に、ヨーロッパやアメリカの諸国に広がった「ジャポニスム」という文化現象がいかなる歴史的背景の中で誕生し、どのような「日本」イメージを形成したのかを、パリ万博への日本の参加を対象に、主に日仏間の外交・産業・文化の関係から分析してきました。
研究内容の詳細はリサーチマップをご参照ください。皆さんと共に議論しながら私も調査研究に励みたいと思います。
- 研究分野
- フランス近代史、日仏交流史