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国際政治史(宮崎ゼミ)

対象学年
2・3・4年次
担当教員名
宮崎 悠 教授
Haruka Miyazaki
学びのキーワード
  • 東欧
  • 歴史

研究の内容

近代から現代にかけてのヨーロッパ、とくにポーランドなど東欧地域の歴史や文化について、文学や映画にも触れながら学んでいきます。国際関係の現状を分析するために歴史的背景にも興味を持てる人や、戦跡や戦争の記録/記憶の継承に興味がある人、また、映画や演劇が好きな人におすすめのゼミです。

研究の進め方

今年度の授業では、なぜポーランドが「子どもの権利条約」を提案することになったのか、第二次世界大戦中にユダヤ系の孤児達と運命を共にし絶滅収容所で没した医師・文学者J.コルチャク(Janusz Korczak, 1878-1942)がのこした思想や時代背景を起点に学びました。 ある出来事や人物を手がかりにして、その人が生きた時代や、事件が起こった背景を遡っていくような勉強の仕方をするゼミです。

未来のゼミ生へ

ポーランドは日本から地理的に遠く離れていますが、ヨーロッパ史のみならず世界史においても大変動の震源地となり「ヨーロッパの心臓」とも呼ばれてきた場所です。ポーランド分割など多くの危機的な時代を経ながらも、詩をはじめとする文学や舞台、音楽や映画といった鏡を通じて、たびたび自らの過去の苦境を覗き込みながら、文化的なものを拠り所とした主体性を再発見してきました。そして現代においても、ポーランドの映画や文芸は歴史のなかに(とりわけ危機の時代の出来事に)題材を求めながら、その時々に必要とされた「自我像」の諸相を反映する鏡となっています。このゼミでは、歴史的な出来事が後世にどのように描かれ、また社会の自己イメージにどのような影響を与えたのか、という視点で学んでいきます。

ゼミ・研究室の魅力

  • フィールドワークができる
  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく

卒業論文のテーマ

  • ドイツの歴史検討と戦争映画の分析
  • 国内避難民問題からみる国内避難民の脆弱性と保護する責任
  • ロシアにおける郡司愛国主義と関連イベントにみる大祖国戦争の記憶
  • 戦争の記憶保存における日本とドイツの比較
  • Global Values:ゴルバチョフが国際秩序にもたらしたもの
  • 戦争の記憶と歴史教育

教員のプロフィール

宮崎 悠 教授

Haruka Miyazaki

成蹊大学法学部教授。北海道大学法学部卒業、同大学院法学研究科後期博士課程修了。北海道大学法学研究科助教、成蹊大学法学部助教、北海道教育大学国際地域学科准教授などを経て、2022 年より現職。著書に『ポーランド問題とドモフスキ』(北海道大学出版会)、「A. ハルトグラス『領土と民族』より:ポーランド・シオニズムの一事例」(『境界研究』No.2)、「書評論文:タデウシュ・エプシュタイン『リンゲルブルム・アーカイヴ調査目録』ワルシャワ、2011 年」(『スラヴ研究』62 号)。『戦争記念碑とピアニスト』(創文社、2022年)。

研究分野
ポーランド史、東欧ユダヤ史、ナショナリズム
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