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労働法ゼミ

対象学年
3・4年次
担当教員名
原 昌登 教授
Masato Hara
学びのキーワード
  • 労働法
  • 「働くこと」
  • ディスカッション

研究の内容

このゼミでは、働くことについてのルールである「労働法」を学びます。
「働くこと」とまったく関わらずに生きていく人はいません。会社や自治体等に就職して働く人が最も多いですが、自分が起業して会社を作り、誰かを雇って働いてもらう人、フリーランスとして組織に属さず働く人もいます。また、専業主婦(主夫)等として、働く家族と分担して生活を営む人もいます。
このように、みなさんの人生は「働くこと」と必ず結び付きます。そこで、そのためのルールである労働法が重要な意味を持つのです。
具体的には、以下で見る「研究の進め方」に沿って学びを深めながら、「働くこと」に関して、より望ましい社会とするためにはどのようなルールが必要かを一緒に考えていきます。

研究の進め方

ディスカッションを行います。2つの立場に分かれて、ゲーム感覚も取り入れながら議論を戦わせるのが、このゼミの特徴です。
「働くこと」に関して、どのようなルールが望ましいのか、テーマを設定します。例えば、社会問題となっている「パワー・ハラスメント(パワハラ)」について、いま現在は存在しない「パワハラ罪」を作り、犯罪として取り締まるべきだ、という考え方があります。そこでゼミでは「パワハラ罪を創設すべきである。賛成か?反対か?」というテーマを設定し、テーマを担当する賛成班、反対班がそれぞれ賛成(反対)の理由を発表します(1班は3~5名ずつで、協力し合って準備し、当日の発表を行います)。
その後、発表班以外のメンバーも参加して全員でディスカッションを行い、上記の例でいえばパワハラに関する望ましいルールのあり方について、考えを深めていきます。また、会社と社員が争う架空の事例を使って、模擬裁判という形で議論することもあります。
教室では、自分が気付いたこと、感じたことなどを自由に発言できる雰囲気を作りますので、楽しく議論に参加しながら、沢山のことを学ぶことができます。

未来のゼミ生へ

「研究の内容」でも触れたとおり、みなさんは将来、「働くこと」を通して社会とかかわることになると思います。大学時代に「働くこと」について様々な角度から考えてみることで、例えば就職活動を迎えて進路を考える時、就職してから何か悩んだり迷ったりした時などに、きっと役に立つ瞬間があるはずです。
また、ゼミのディスカッション、班ごとの発表(プレゼンテーション)を通して、自分の意見を相手に伝える力、相手の意見を正確に理解する力を身に付けることができます。この伝える力と理解する力は、就職活動の面接や、友人や部活・サークル、アルバイト先の人たちとのコミュニケーションでもみなさんの助けになることでしょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 「働き方改革」の意義と課題
  • 「同一労働同一賃金」の実現のために
  • 「パワハラ」の防止のポイントは何か
  • 「育児と仕事の両立」のために必要な法政策
  • 「フリーランス」の保護のために必要な立法とは
  • 「公立学校の先生」の働き方改革の方向性
  • 「ブラック企業」をなくすための法政策

教員のプロフィール

原 昌登 教授

Masato Hara

宮城県出身。東北大学法学部卒業後、東北大学助手等を経て現職。労働政策審議会の部会の委員として法改正等に関わるほか、司法試験委員等を務める。また、労働法のセミナーや講演も多数経験。著書に『コンパクト労働法(第2版)』など。

研究分野
労働法全般、ハラスメントの法律問題、「働き方改革」の意義と課題、労働市場に関する法政策
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