研究の内容
みなさんは、大学卒業後(あるいは在学中に)、経済社会に出て活躍していきます。社会には本当に様々な事業がありますが、ここ数年を振り返ってみても、社会や経済は大きく変化しており、新たに登場する事業も、廃れていく事業もありますし、そのときの社会や経済の影響をまともに受けて苦境に立たされる事業もあります。
この演習では、会社の倒産に関するデータや資料をもとに、最近の会社の倒産傾向、倒産処理の方法、倒産事件で明らかとなった問題点、倒産後の会社のあり方等を検討・分析することで、倒産という視点から、経済や社会の動向を把握することを目的としています。倒産に関する法制度を学ぶことはもちろんですが、同時に、社会や経済の流れについて、自ら考えられるようになることも目的としています。
研究の進め方
この演習は、2022年度に新たに開講するため、どのような受講生が集まるのか、演習の中でどの程度深く検討することができるのかは未知数です。また、資料からどのようなことが読み取れるかは、参加者次第という部分もあります。
基本的には、自宅で資料を分析してその内容をまとめ、授業時に、それをグループまたは全体で発表してもらい、全員で検討を行うという形をとります。さらに調べたいことやわからない部分を追及していくこともあります。1年間の成果は、最終的にゼミ論文という形でまとめてもらいます。
演習は受講生自身が作り上げる部分が多いため、積極的な参加を歓迎し、それぞれの特性に応じた役割を期待しています。
社会との関わり
倒産という事象を通じて社会や経済の動向を把握することは、社会に出る準備をするためにも、もちろん社会で活躍していくためにも、有益な情報を提供できると考えています。様々な変化が求められる社会において、社会や経済の情勢と倒産状況がどのように関連していたのかを、自らの手で分析し、それについての知識を得ることは、今後社会に出る上で、皆さんの力になると思います。
ゼミ・研究室の魅力
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
卒業論文のテーマ
2022年度新規開講のためテーマはまだありません。
教員のプロフィール
北島 典子
Noriko Kitajima
2005年4月國學院大學専任講師着任、2008年4月同准教授
2010年4月に成蹊大学法学部准教授着任、2016年4月より同教授
主に会社の倒産に関連する諸問題について研究を進めています。
- 研究分野
- 会社や個人の倒産、事業の再生