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少子高齢化の実態と
地域への影響の分析

iamge

対象学年
2・3年次
担当教員名
浅羽 隆史 教授
Takashi Asaba
学びのキーワード
  • 少子高齢化
  • 地域
  • 財源

研究の内容

本ゼミでは、少子化や高齢化を切り口として、国や地方自治体、そして我々の暮らしなどへの影響を考察します。そのためにまず、日本における少子化および高齢化の実態を詳細に把握し、あわせてその原因を探ります。その際、これまでの推移や諸外国との比較など、複眼的な思考が求められます。そのうえで、少子化の緩和策の検討や、国や地方自治体、地域へ与える影響を様々な角度から検討します。
次に、少子化や高齢化の進んだ状況のなかで、地方自治体の財源のあり方を考えます。その際、分析に必要となる地方財政の基本的な仕組み、自治体の財源の実態、自治体の地域活性化策などを学びます。そして、今後の日本における地方自治体のあり方や地方財源のあり方を検討します。
最終的には、履修者がそれぞれ課題を見出し解決策の検討のうえ、卒業論文に相当するリサーチ・ペーパーを取り纏めることになります。

研究の進め方

政治学科の専門ゼミは、2年生と3年生が必修です。3年生の前期までは、主に担当教員がテーマを設定し、履修者による報告や議論が中心になります。まずは実態把握のため、統計を含む資料を読み解きます。その後、テキストを指定して、知識の修得とともに、行間を読むことや報告・議論のより良い方法を学んでもらいます。基本的に、履修者が輪番でレジュメを作成し、内容を報告する形をとります。そして、指定された討論者や他の履修者と議論します。テーマを履修者が設定するグループ・ワークも行います。必要に応じてプレゼンテーション方法、議論の進め方、情報収集ツールの使い方なども指導します。
3年生は、卒業論文に相当するリサーチ・ペーパーを取り纏めてもらいます。リサーチ・ペーパーの作成は、3年生前期の終わりまでに各履修者が研究課題を見つけ、研究計画を作成することがスタートとなります。その後、各人が研究計画に沿って分析を実施し、ゼミで報告します。そして、スケルトンと呼ぶ章別構成等の作成・報告を経て、リサーチ・ペーパーを執筆します。必要に応じて、文書作成の基本ルールや図表の作成方法なども指導します。

未来のゼミ生へ

国会図書館の東京本館のホールの壁には、「真理がわれらを自由にする」という言葉が日本語とギリシア語で大きく刻まれています。大学に課された様々な役割のなかで、真理の探究はその代表的なものの一つでしょう。それを担うのは、研究者たる教員に限らず、皆さんも含まれます。大学は、学問と向き合う場所です。その中核を担うのが、法学部政治学科ではゼミになります。皆さんにも学問と向き合っていただき、一緒に真理を探究します。そして、ともに自(みずから)を由(よし)としようではないでしょうか。一緒に学ぶことができることを、とても楽しみにしています。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

各履修者の選択した課題次第では、フィールドワークや学外との交流が可能です

卒業論文のテーマ

  • 高齢化・過疎化市町村の存続可能性
  • コンパクトシティが導く新しい観光都市
  • 地方公共交通機関の課題と対策
  • 整備新幹線と並行在来線の将来
  • 人口減少による医療への影響とその対策
  • 地域で支える少子高齢化―東京都武蔵野市の福祉支援事業から考える―
  • 富山市内の過疎地域の持続可能性
  • 市町村合併の成果と課題―紆余曲折を乗り越えたさいたま市の姿 ―
  • 離島の課題と解決策―島根県西ノ島町・海士町―
  • 千代田市構想

教員のプロフィール

浅羽 隆史 教授

Takashi Asaba

1965年東京都生まれ
中央大学大学院経済学研究科博士後期課程中退
主な著書 『格差是正の地方財源論』同友館、『入門地方財政論』同友館、『建設公債の原則と財政赤字』丸善、『入門財政学』同友館、『手にとるように財政のことがわかる本』かんき出版

研究分野
地方財政論、財政学
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