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アメリカの内政と外交
- 対象学年
- 2・3・4年次
- 担当教員名
- 西山 隆行
- Takayuki Nishiyama
- 学びのキーワード
-
- アメリカ政治
- 比較政治
- 対外政策
- 情報発信
- > Webサイト
研究の内容
アメリカの内政と外交について、様々な観点から検討します。具体的には、以下のような問いについて考えます。 ・アメリカは民主主義を体現する国だといわれている。にもかかわらず、選挙の際の投票率が低いのは何故だろうか? ・偉大な大統領、リーダーシップのある大統領とは、どのような人なのだろうか? ・南北戦争と公民権運動を経て、黒人に対する法的差別は撤廃されたはずだ。なのに、未だに人種間の平等をめぐる問題が大争点となっているのは何故だろうか? ・アメリカは「小さな政府」の国だ。にもかかわらず、納税者の間で税金に対する反発が依然として強いのは何故だろうか? ・アメリカでは大統領が演説を行った後に「神の御加護あれ」と発言したりする。政教分離の観点から問題にならないのだろうか? ・アメリカでは銃乱射事件がしばしば発生し、世論も穏健な銃規制に賛成している。にもかかわらず、銃規制が進まないのは何故だろうか? ・超大国、覇権国と呼ばれていたアメリカも、現在ではその地位を脅かされているように思われる。今後の世界秩序はどのように変化するのだろうか?

研究の進め方
2年次の前期にはアメリカの内政について、3年次の前期にはアメリカの外交について、まずは包括的な知識を得るために基本文献を購読します。その上で、新たに学び、考えたことをベースに、討論を行います。2・3年次の後期には、内政・外交に関係なく、その時に注目されている時事問題や最新文献について検討します。
3年次には、文献購読に加えて、卒業論文に相当するリサーチペーパーを作成していただきます。各自で選定したトピックについて、グループワークや構想報告も交えて問題意識を深化させ、ペーパーを執筆していただきます。
4年次では、それまでの学修を通してさらに深く探求したいと思ったテーマなどを提示していただき、討論を行います。
未来のゼミ生へ
アメリカ政治は世界に大きな影響を与えます。大統領選挙の結果だけでなく、連邦議会における審議の在り方に応じて、世界の株価も大きく変動します。アメリカ政治について学ぶことは、世界の諸問題について考えることにも直結します。
学期末試験や公務員試験の小論文で、伝えたいことがうまく表現できずに、悔しい思いをする人がいます。就職活動の面接や集団討論で、考えや思いを適切な言葉で表現できずに、涙を呑む人がいます。文章表現力や討論能力は一朝一夕には身につきません。また、考えを表現するためには、ある程度の知識も必要になります。後々後悔しないように、大学のゼミを通して様々な訓練をしましょう。
ゼミ・研究室の魅力
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 学外の人と交流ができる
- 語学力が身につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
卒業論文のテーマ
- アメリカ大統領選挙の分析
- アメリカにおけるポピュリズム
- 連邦制と社会福祉政策
- アメリカにおける保守とリベラル
- ソーシャル・メディアが政治の分極化に与える影響
- 戦争と世論
- アメリカと国連改革
- 米中対立とインド太平洋地域の政治経済秩序
- 人工妊娠中絶と女性の権利
- アメリカにおける銃規制
教員のプロフィール

西山 隆行
Takayuki Nishiyama
著書に『アメリカ大統領とは何か』(平凡社新書)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』・『アメリカ政治入門』(東京大学出版会)、『移民大国アメリカ』・『アメリカ政治講義』(ちくま新書)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版)、『<犯罪大国アメリカ>のいま』(弘文堂)など。
- 研究分野
- アメリカ政治、比較政治、政治学