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会社法とM&A

対象学年
3・4年次
担当教員名
北川 徹 教授
Toru Kitagawa
学びのキーワード
  • 会社法
  • コーポレート・ガバナンス
  • M&A

研究の内容

本ゼミでは、主に会社の運営方法や会社に関わる様々な人々の利害を調整する役割を担う「会社法」について学びます。株主や経営者(取締役)はどのような権利や権限を持っているのでしょうか。なぜ、日本の会社には女性の取締役が少ないのでしょうか。また、急速な情報技術の進展は、会社の運営ルールにどのような影響を与えるのでしょうか。不祥事を起こした会社の経営陣による謝罪会見や、近年では、実際にあった会社の買収や破綻をめぐるシーンを題材にしたTVドラマが人気を博するなど、皆さんも「企業」や「会社」を身近に感じる場面に接することがあるかと思います。本ゼミでは、ルールを通じて、現代社会、とりわけ企業や会社のあり方を検討します。

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研究の進め方

本ゼミでは、会社や会社法制度に関する様々なテーマを取り上げます。各テーマは教員のアドバイスを参考に学生が主体的に選択した上で、2〜3人のグループで検討・発表し、その後参加者全員でディスカッションを行います。また、ゼミの後半では、参加者を複数のグループに分け、原告班、被告班、ジャッジの3つのグループで1つの事例を検討します(模擬裁判形式)。例年、12月には他大学の会社法ゼミに所属する学生と合同ゼミ(ディベート)合宿を開催しています。合同ゼミは、授業やゼミで学んだ知識等をアウトプットする貴重な機会になります。これまでに、学習院、同志社、立教、立命館、早稲田大学が参加しています。合同ゼミを通じて、学外の多くの友人を作ってもらえれば幸いです。

社会との関わり

皆さんは、大学卒業後に会社に就職したり、自ら会社を設立するなど、会社との関わりを持つことが不可欠になります。本ゼミを通じて、会社を取り巻く様々な問題について、法的および経済学的な視点から会社の仕組みや意義を考えてもらいたいと思います。また、本ゼミでの取り組みは、課題を発見する力や論理的思考力のほか、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を大きく高めることになります。このような力は、皆さんが社会に出た時に間違いなく強力な武器になるはずです。「ルール」は私たちの日常や経済社会の活動を促進するインフラの役割を担っています。将来、皆さんがルールの主体的な担い手として、社会に貢献してくれることを願っています。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • 株主総会とデジタル化 − バーチャル株主総会の是非
  • 日本の社外取締役の現状と課題
  • CGコードが企業や投資家に与える影響 − ESGやサステナビリティ関連原則を中心に
  • 女性役員の登用と企業 − 諸外国と日本を比較して見えるもの
  • 中小企業の後継者問題について − 解決策はあるのか

教員のプロフィール

北川 徹 教授

Toru Kitagawa

2007年9月より成蹊大学法学部准教授、2011年4月より同教授。カリフォルニア大学バークレー校ロースクール客員研究員(2013年8月〜2015年8月)。著書(共著)に『会社法〔第2版〕』(有斐閣、2021年)など。

研究分野
商法、会社法
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