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憲法演習

対象学年
3・4年次
担当教員名
新村 とわ 教授
Towa Niimura
学びのキーワード
  • 表現の自由
  • マスメディア
  • 国家による検閲

研究の内容

毎年度、憲法に関連するテーマを一つに絞り、その主題をめぐって様々なアプローチを重ねていきます。例えば、一昨年度は元号が令和になったことを契機として「天皇制度(日本国憲法第1~8条)」について、昨年度は憲法制定以来のホットイシューである「戦争の放棄(同第9条)」について検討しました。今年度は、近年のマスメディアによる報道のあり方の問題にも関連づけるかたちで「表現の自由(同第21条)」に取り組みます。

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研究の進め方

本ゼミは、3年次と4年次合同演習で異学年の交流を持ちながら、週1回2講義分連続での時間を使って、じっくり討議等の演習活動に取り組めることが特徴です。毎回のゼミでは、15分程度の時事問題の報告・討論の時間を設けます。その後、毎回の演習テーマに沿ったグループ報告と討論を行います。このようにして、時代の流れを読みつつ、一つの主題について深い知見を得る訓練をし、個人およびグループでの報告スキルを磨きます。これらを通じて、グループ内での協働の仕方、他者との相互理解の方法も併わせて学びます。基本的には、良質な文献の読解・報告・議論という形式を採りますが、今年度は、新聞記者や放送局職員の方をお招きしてのミニ講演会や、メディアに関わる現場へのフィールドワーク的活動も計画しています。後期では卒業(ゼミ)論文に取り組みますが、主として当該年度の主題に関係する各自の興味に基づいた執筆テーマを、演習内で報告・議論することで共有し、演習参加者皆で切磋琢磨しながら論文を完成させます。

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未来のゼミ生へ

憲法は、民法や刑法などとは異なり、私たちの生活にあまり身近に感じられない法分野だと思われがちです。しかし、一度、憲法の深淵に触れてみると、国家制度や社会のあらゆる組織をはじめ、共同体のあり方、人間の生き様全てに憲法の息吹が感じられることに気づきます。でも、それは憲法に限られないかもしれません。大学生になられた皆さんが、その鋭敏な感受性によって経験すること全てが、あなたを取り巻く世界を表現してくれるかもしれません。何かに一心不乱に取り組むこと、大学時代はそれができるときです。憲法三昧も一興です。共に学んでいきましょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • フィールドワークができる
  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 日本の自立とアジア主義
  • (非)軍事力による平和戦略
  • 靖国問題
  • 愛国心の推移
  • 核武装、サイバー戦争、AI戦争
  • 天皇制国家家族観
  • 祭事と天皇
  • 9条訴訟 
  • 女性天皇と女系天皇
  • 天皇の戦争責任とメディア報道

教員のプロフィール

新村 とわ 教授

Towa Niimura

大学時代に憲法の面白さに魅了され、憲法の研究を始めました。大学教員になり、教育・研究・社会貢献等を、憲法を通じて行える日々に感謝しています。学生の皆様との交流で、相互に成長できることも大きな楽しみと喜びの一つとなっています。

研究分野
グローバル時代における「主権国家」概念、自治権、市民権(選挙権、国籍)、多文化共生、国家における「家族」、国際人権、E U法、ドイツ公法
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