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マーケティングリサーチの
手法と実践

対象学年
3・4年次
担当教員名
河塚 悠 准教授
Haruka Kozuka
学びのキーワード
  • 市場環境への理解
  • データ収集と分析
  • マーケティング戦略提案

研究の内容

このゼミでは、市場環境を理解し、マーケティング戦略を立案するために必要となる、調査設計や調査票の作成、収集データの分析、報告の方法を学びます。そして、調査設計から報告までの一連の流れを、研究を通して実践します。
3年生のゼミではグループ研究を行います。グループごとにマーケティングや消費者行動に関するテーマを自由に設定し、研究を行います。メンバーは互いに協力しながら、設定したテーマに関する調査を設計し、データの収集と分析を進めます。そして、分析結果をもとにマーケティング戦略を提案し、学内外での研究成果の報告を行います。
4年生のゼミでは個人研究を行います。各自、関心のあるものを研究テーマとして設定し、研究を進めていきます。調査設計から報告までの一連の流れをすべて自分で行います。得られた研究成果は、卒業研究として報告を行います。
〈参考〉
過去のグループ研究のテーマには次のようなものがあります。例:環境配慮製品の購買促進要因の検討/支払状況と消費者の支払い額に対する反応/店頭における製品の陳列方法が消費者の製品選択に及ぼす影響/テレビCMにおけるタレント起用が製品認知率に及ぼす影響

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研究の進め方

ゼミ(主に3年生)は週に1回のペースで活動します。前期は、テキストの輪読を行い、調査票の作成、収集データの分析、報告の方法を学び、これらに関する基礎知識の習得を目指します。また、ゼミでは研究を行ううえでパソコンを使用しますので、テキストの輪読に併せてパソコン実習を行い、基礎スキルの習得も目指します。調査票の作成の実習ではMicrosoft Formsのような調査ツールを用い、データ分析の実習ではExcelのような表計算ソフトやR、SPSSなどの統計解析ツールを用います。
後期は、グループ研究を通して前期に学習した手法の実践を行い、個々の手法に対する理解の深化とスキル向上を目指します。グループメンバーで相談して研究テーマを設定し、お互いに協力しながら、調査ツールや統計解析ソフトを用いて研究を進めていきます。
前期はインプットがメインなので、ゼミ生は事前にテキストを読んでからゼミに臨みます。また、パソコン実習で学んだことを細かくメモに残し、次回以降のゼミ活動に活かすようにします。一方、後期はアウトプットがメインになるので、ゼミ生は過去にとったメモで復習しながら実践に取り組み、研究を進めて行きます。

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社会との関わり

皆さんが、いまどのような商品が売れているのか、なぜその商品が売れているのか、売上を上げるためにはどうすればいいかを知りたいとしましょう。インターネットでどれだけ検索しても、欲しい情報は出てきません。皆さんはどうしますか?このような場合、知りたい答えを得るためには、自分で売れ筋商品に関するデータを集めたり、分析したり、分析結果を読み解かなければなりません。しかし、これには知識とスキルが必要です。
このゼミでは、データの収集方法や分析方法、分析結果の整理・報告方法を学びます。ゼミを通してこれらの知識・スキルを身に着けることで、自身の手で知りたい情報をデータとして集めたり、集めたデータを細かく分析したり、さらには分析結果をもとに戦略提案をしたりすることができるようになります。
マーケティング分野では、商品の売上や市場シェア、消費者の購買履歴や商品に対する態度・評価など様々なデータが収集されています。そして、現代のビジネス環境では、このような情報を分析し、活用することに高い注目が集まっています。皆さんがゼミで身に着けた知識・スキルは今後社会に出た後も役立つことと思います。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • アンケート調査やデータ分析のスキルが身につく
  • 自分の興味関心にもとづいて研究できる

卒業論文のテーマ

  • 動画広告の挿入位置が広告および動画コンテンツの印象と購買意欲に及ぼす影響
  • 昆虫食の嫌悪感を減らす要素の検討
  • 定額制動画配信サービスの利用者増加に向けた戦略提案

教員のプロフィール

河塚 悠 准教授

Haruka Kozuka

慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(商学)。富山大学経済学部専任講師、成蹊大学経営学部専任講師を経て現職。実験的手法を用いて、製品パッケージを主とした視覚的なマーケティング刺激が消費者行動に及ぼす影響を研究している。

研究分野
マーケティング、消費者行動
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