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イノベーションのマネジメント

対象学年
3・4年次
担当教員名
福澤 光啓 教授
Mitsuhiro Fukuzawa
学びのキーワード
  • イノベーション
  • ものづくり
  • 戦略と組織
情報発信
> Webサイト

研究の内容

私たちは、新しい製品やサービスを日々利用して、より便利で豊かな生活をおくっています。古くは蒸気機関車や飛行機の登場により、高速に広く移動することが可能になり、近年ではスマートフォンなどのデジタル機器の登場により、日々の生活は飛躍的に便利になりました。これらは、人々のたゆまぬ創意・くふうによって実現されたもの、すなわちイノベーションの成果です。新製品・サービスを、いかに有効的かつ効率的に生み出すことができるのかが、企業および経済・社会の成長を支える鍵となります。
本ゼミでは、「お客さんの笑顔づくり」がイノベーションやものづくり活動の本質でとらえ、イノベーション活動を成功裏に導くための企業の戦略と組織運営のあり方の両方について、その背後にある論理にまで踏み込んで一緒に考えます。さらに、ケース・スタディや現場調査、プレゼンテーションの方法などについても学習します。イノベーションに関する複数の企業ケースや論文等を読んで、グループ・ディスカッションを行います。グループ研究を通じてイノベーションに成功/失敗した興味深い事例をゼミ生自ら見つけて研究し発表します。毎回の授業においては、単に文献を読んだりその内容に関する報告をするだけでなく、グループ・ディスカッションも行います。さらに、一緒にグループ研究をしたり、(バーチャルな)工場見学などを通じて、ものづくりの現場を肌で感じる予定です。ハードな内容ですが、将来イノベーションをうまくマネジメントしたい、と考えている方にとって役に立つゼミになるはずです。

研究の進め方

【3年次におこなうこと】
文献の輪読、ケース・ディスカッション、グループ研究を実施します。グループ・ディスカッションを中心とし、グループ単位での文献の輪読およびケース・ディスカッションを行うことを通じて、企業組織でおきる現象を理解するための考え方・センスを養います。
さらに、グループを編成してテーマを決めて調査をする「グループ研究」も実施します。工場見学やゼミ合宿なども可能な限り実施する予定です。

【4年次におこなうこと】
卒業論文の作成・完成をめざします。ひとりひとりが、卒業研究の完成をめざして、前期・後期にプロポーザル、進捗報告を行います。論文完成後には、最終プレゼンテーションを行います。3年次のゼミで学習したイノベーションに関する戦略および組織の論理を用いつつ、各自で研究テーマを設定して研究を進め、最終的に卒業論文を作成・提出します。研究テーマや進捗状況などについて、授業中に発表・ディスカッションをすることにより、研究をさらに深化させます。工場見学やゼミ合宿なども可能なかぎり実施する予定です。
研究方法としては、実証的な方法を用います。実際の経営現象を観察し、そこから興味深い「問い」を立てて、いろいろな情報(一次データおよび二次データ)を用いることにより、その問いに対する自分なりの「答え」を考えて論理的に説明してもらいます。その際には、経営学(主として戦略論や組織論、イノベーション論)におけるさまざまな理論が手助けとなるはずです。

未来のゼミ生へ

イノベーションを主導する企業は、世の中の課題を解決し、高い利益を獲得し、新たな雇用を生み出すなどして社会に貢献しています。イノベーションをうまく行い、世の中に笑顔を増やしていくことは、とても重要ですが容易いことではありません。そうであっても、これまで多くの人たちの懸命な努力により実現されてきたからこそ、いまの私たちの生活があるのです。うまくいくイノベーションやものづくりとは、どのようなものであり、なぜうまくいったのか(うまくいかないのか)について、多様な事例にもとづいて、ゼミメンバーで深く考え、皆で議論しましょう。それによって、自分たちが、将来、イノベーションを主導していく際に、どうすればよいのか考えて実践していくために必要な基礎力を身につけましょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • フィールドワークができる
  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • 小売市場における高級スーパーの経営戦略
  • なぜ東京ディズニーランドに飽きを感じるのか
  • ヤッホーブルーイングの経営:後発の中小企業が大企業に埋もれないための経営戦略
  • バリアフリーを高めるためのイノベーション:2020年東京オリンピックを目指して
  • コロナ禍で奮闘する飲食産業
  • 大手菓子メーカー“カルビー”がプライベートブランド商品の製造を受託するのはなぜか
  • オンラインコミュニケーションにおける心理的安全性への影響
  • 日本のイノベーションのためのアントレプレナーシップと学校教育
  • EC市場の変化と成長:インフルエンサーマーケティングについて
  • 「安かろう、悪かろう」を超えるイノベーション

教員のプロフィール

福澤 光啓 教授

Mitsuhiro Fukuzawa

小樽商科大学商学部商学科卒業。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学ものづくり経営研究センター特任助教を経て現職。

研究分野
経営戦略論、技術生産管理論
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