Home 経営学部 │ 総合経営学科

事例等をもとに投資家・企業・
マーケット・金融機関・金融商品について学ぶ

対象学年
3・4年次
担当教員名
時岡 規夫 教授
Norio Tokioka
学びのキーワード
  • ファイナンス
  • 証券投資
  • 企業金融

研究の内容

ファイナンスは、資金を融通する経済取引である金融取引全般を対象とする研究分野です。このゼミでは、3年次は、統一テーマに即してチームごとの具体的な研究テーマを設定し、ファイナンスとの関連性に焦点を当てて、最近の経済問題や実際の企業を取り上げます。そして、研究の取り組みを通じて題材に関する専門的理解を深めます。テーマ選択をはじめ、できるだけ、ゼミ生の自主性を尊重したいと考えています。そのため、年度によってテーマは変わりますが、たとえば、2021年度の統一テーマとしては、次のようなものが挙げられます(カッコ内は、チームごとの具体的な研究テーマ例です)。

・コロナ禍における金融分析(企業の合併・買収、国際的な株式投資と株価、業種別の業績変化と株式投資)

・金融機関の役割(メガバンク、地方銀行、証券会社、楽天グループの「フィンテック」セグメント)

・企業分析×バーチャル株式投資:株式ポートフォリオ戦略の立案、結果の評価・分析・考察

・債券、投資信託、FX、仮想通貨などの金融商品と金融政策

研究の進め方

3年次は、1チーム当たり3人~5人のチーム単位での活動が中心になります。統一テーマの決定やチームごとの具体的な研究テーマの選択という取り組みの初期段階から、ゼミ生に積極的にテーマの候補を出してもらうなど、できるだけゼミ生が自主的に役割を担うことを重視し、教員は必要な予備知識や関連資料等を提供し、アドバイスするなどのサポート役に回ります。標準的には、年間で、統一テーマを3つ~5つ設定し、それぞれの統一テーマの下で、各チームで具体的な研究テーマを設定し、数回のゼミを事前準備に充てて、必要な予備知識を自習し、関係する文献をさがし内容を把握し、分析・考察を行ない、成果をまとめたプレゼンテーション資料を作成します。そして、作成したプレゼンテーション資料に基づいてチームごとの発表・報告してもらい、各発表・報告に対するゼミ生全員参加の質疑応答、討論を行ないます。さらに、そこで出された疑問点等を自分たちなりに解決しながら、チームのメンバー全員が発表・報告の振り返りのレポートを作成します。

社会との関わり

ファイナンスは、アカデミックな世界と実務の世界の距離が比較的近い分野でもあります。ゼミで取り上げた題材に直接関係するファイナンスの専門的知識が、大学卒業後、社会に出てからも必要であったり役に立ったりすることがあるかもしれません。それ以外にも、自発性、積極性、また、多様なメンバーとチームで取り組むとか、関係する文献をさがし読みこなしてその本質をつかんで要領よく発表するとか、他の人の報告を聞き討論を行なうとか、一定の作法に従ってレポートを書くとかいった、社会人として求められる、より一般的な資質・能力を養うことにも資すると考えられます。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 分散型金融が社会に与える影響
  • 日本人の今後の資産形成のあり方
  • キャッシュレス決済の今後の需要
  • 企業の合併・買収(M&A)の有効性
  • 日本の財政と税
  • 地域の玄関口としての地方空港~富士山静岡空港を事例として~
  • 日本における労働所得の現状と考察
  • 介護施設は今後増やすべきなのか

教員のプロフィール

時岡 規夫 教授

Norio Tokioka

東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。同博士(経済学)。著書に『ファイナンス論・入門』(共著、有斐閣、2020年)など。

研究分野
ファイナンス、金融経済学、ポートフォリオ選択
ページトップへ戻る