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グローバル産業である
ツーリズムと人的交流について考える

対象学年
3・4年次
担当教員名
藤田 玲子 教授
Reiko Fujita
学びのキーワード
  • 観光
  • コミュニケーション 

研究の内容

このゼミでは、ツーリズム(観光事象)を国際的な見地から概観し、特にゲストとホストという関係性の中から生まれる人と人とのコミュニケーションや交流、地域創生、持続可能性という観点を土台として、その特徴や動向を理解していきます。具体的には、国際的な職場であるホスピタリティ産業全般の理解と合わせて、インバウンド客との交流や接客コミュニケーションの基礎となる英語力や異文化理解力の育成を目指します。さらに、観光による地域活性化やサステナブルツーリズム、SDGsや平和と観光の関わりなどについて議論を深めつつ課題を発掘していきます。年間を通じ、インバウンドツーリストへのガイドプロジェクト、観光コンテスト参加や英語による学会発表、ホテル見学や地域創生に取り組む現場での合宿など、実践的な体験学習の機会を設けています。 

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研究の進め方

3年生の1年間を使用して、様々な観光学関連のトピックについて文献や資料を読み、ゼミの仲間と共有し考え学ぶ中で、個別またはグループで最も興味のあるテーマを卒業研究トピックとして設定します。その後は、先行研究を確実に読み、各自で課題を発見し、その解決の糸口を探るために、最良の研究方法を設定して研究を進めて行きます。3年の後期からアンケートやインタビューなどの調査方法と質的分析方法を主体としたデータ分析法について学んでいきます。4年次には1年間をかけて各自の研究を深め、ゼミ仲間と切磋琢磨しながら、卒業作品を作り上げていきます。

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社会との関わり

世界では多くの国が観光を経済的な柱として政策を施行しています。観光大国のフランスやスペインは毎年7000万人近い観光客を受け入れてきました。日本政府も将来的には6000万人の訪日客を迎え入れる観光先進国を目指しており、観光を日本の基幹産業とするために「明日の日本を支える観光ビジョン」という施策を提示しています。その実現のためには、将来的に観光経営に関わる多くの優秀な人材が必要です。本ゼミでは、日本の将来を支える観光という事象について、最新の研究論文を読んだり、海外の事例を参考にしたり、現場を訪れたり、現場の人の話を聞いたりする機会を通じて、現状のニーズの把握を促します。またホリスティックにグローバルな視点からも観光事象を見ていきます。将来的に観光分野に就労しなくとも、身に付けた「観光ビジョン」はいずれ社会の中で生きる事になるでしょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • フィールドワークができる
  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 語学力が身につく
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • 私たちはなぜ物語の舞台を訪れるのか―コンテンツツーリズムから紐解く観光心理―
  • 国内スポーツツーリズムの研究に関する文献調査と考察
  • ―研究傾向とそこから見えるこれからのスポーツツーリズム研究―
  • ウイスキー蒸留所に観光客を呼べるのか―スコットランドを参考とした集客方法の考察―
  • クラフトビール事業の発展と地域活性化―静岡県東部地域におけるクラフトビールツーリズムの展開―
  • 観光都市の水問題―観光客のSDGs取り組みへの意識改善の可能性―
  • 観光地の環境保全と経済活動の両立はできるのか―鎌倉を事例とした考察―

教員のプロフィール

藤田 玲子 教授

Reiko Fujita

上智大学英文学部卒業後、日本航空の国際線客室乗務員として勤務。その後コロンビア大学大学院で開発教育を専攻。著書に「English for Tourism Professionals」「やさしい日本語とやさしい英語でおもてなし」等がある。

研究分野
英語教育、ESP(English for specific Purposes)、異文化コミュニケーション、観光教育
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