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企業文化と戦略の
テキストマイニング分析
- 対象学年
- 3年次
- 担当教員名
- 山崎 由香里
- Yukari Yamazaki
- 学びのキーワード
-
- 経営学
- 組織論
- テキストマイニング
研究の内容
飲料メーカー「サントリー」には、創業者の鳥居信治郎氏の口癖「やってみなはれ」という言葉が今でも浸透し、常に新しいことに挑戦してお客様に楽しんでもらおうという「企業文化」があります。
「企業文化」とは、企業の従業員に浸透し共有されている価値観や理念、考え方で、人間でいう“性格”のようなものです。人の性格はその人の行動に影響するのと同様に、企業文化も企業の理念や戦略などの諸活動に影響します。
このゼミでは、企業文化とは何か、ある企業の文化にはどういった特徴があり、その文化が企業の戦略にどのような形で影響しているかを分析します。また、分析ではテキストマイニングという手法を用いて考察します。文化という目に見えないものを把握し、その影響力を探ってみましょう。
研究の進め方
新聞やビジネス雑誌、Webページなど、さまざまな情報源を利用して、自分が関心のある企業の戦略と文化を調査して分析・考察をします。
まず組織文化に関する理論を習得して、文化を把握する理論を習得します。グループ単位で調査する企業を絞り込み、各企業の目標や理念、活動や戦略、そして文化を調査します。組織文化についてはテキストマイニングを用いて詳細に分析し、文化を把握する理論と照らし合わせて特徴を理解します。
調査した内容を基に、文化の特徴を生かした戦略を展開しているか、企業の製品サービスに組織文化が反映されているかなど、戦略と文化の間に潜む関連性をグループで議論しながら考察を深めます。
最後に、調査と考察の結果をまとめ、グループプレゼンテーションを行います。
社会との関わり
このゼミでの学びの狙いは主に2点あります。1つは就活準備、2つ目は多面的な学びです。
1つ目の就活準備とは、ゼミの学びにおいて、多くの学生が経験する就職活動で行う企業研究をより深く行うことです。
2つ目について、企業を調査するにあたり、戦略や業績に目を向けがちです。ゼミではこれに加え、企業が従業員に求めるものや、従業員が経営者に期待することなど、組織内部にも目を向けて調査します。売上高や利益といった定量的な数値には表れない、文化や風土といった目に見えないために目を向けられにくい定性面に目を向けることも、物事を理解する1つの方法として有益です。
さらに、グループワークを通じて、異なる意見を持つ人との関わり合い方や、1つの物事を進める方法も習得します。
ゼミ・研究室の魅力
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
卒業論文のテーマ
研究テーマは、主に社会学分野のテーマでしたら何でも構いません。
- なぜレコードが再注目されてきているのか
- AI映画の魅力
- 部活動における罰則の意義
- Z世代とファッション誌
など
教員のプロフィール

山崎 由香里
Yukari Yamazaki
人の心理、判断や行動傾向を活用して、望ましい判断(意思決定)を促す「ナッジ(nudge)」という概念の応用可能性を研究しています。2021年に『行動科学/行動経済学キーワード事典』(Kindle版¥1,000)を出しました。
- 研究分野
- 行動科学、行動経済学、組織行動論、
行動意思決定論