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日本と世界の経済を考える

対象学年
3・4年次
担当教員名
大野 正智 教授
Masanori Ono
学びのキーワード
  • マクロ経済学
  • 日本経済
  • 金融

研究の内容

マクロ経済学、および、金融関係を領域として学習を行います。私たちは、モノの購入や販売、借入や貸出において、あたりまえのように、お金を使っています。これに対し、物々交換はごくまれに行われ、また、自動車などのモノそのものの貸し借りは経済全体から見れば限定的です。こうして考えると、経済活動を理解するには、お金の果たす役割や影響を分析することが重要な鍵となります。マクロ経済学はこの点を特に重視したテーマが多く、金融や国際金融と密接に関係しています。そこで、当ゼミでは、経済全体の動きとお金の動きに着目し、景気変動、インフレ・デフレ、経済政策、金利、株価、為替レート、貿易などについて、日本経済とそれを取り巻く世界経済を例として学習を行います。

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研究の進め方

大学生向けの専門書を指定テキスト(例・本の表紙)として使い、章ごとに担当箇所を割り当てます。担当ゼミ生が発表を行うとともに、他のゼミ生との討議を進めます。なお、テーマに応じて、チームワークによる発表も行います。そして、大学生として必要なマクロ経済学の理解を進めます。さらに、指定テキストとは別に、株式学習ゲームを通じて日経平均や個別銘柄の株価が社会の出来事とどのように連動しているかなどを体感してもらいます(例・図)。3年生ゼミは週1回開催で、上半期(4~9月)は指定テキスト輪読、下半期前半(10~11月)は株式学習ゲーム、下半期後半(12~1月)は卒業研究に向けた個人研究の準備を開始します。4年生ゼミでは、卒業論文作成に向けて自宅学習時間が多くなります。ゼミの開催は2週に1回程度で、研究成果の途中報告会を行いながら改訂を続け、1月に完成版を提出してもらいます。卒業論文は自分の興味のあるテーマを1年かけて探求する学習で、口頭発表や文章作成を通して大学4年間の学習の集大成とします。

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社会との関わり

卒業後の社会との関りでゼミの役割を説明します。当ゼミでは、個人発表やグループ発表を何度も行い、その改善を目指します。これは、いろいろな職場で求められるプレゼン能力の養成を意図しています。お客さんへの商品説明、許認可役所での事業計画の説明、株主への状況説明、上司や同僚あるいは部下を対象とした内部での仕事の説明、そして、採用する立場としての就活する学生への自社の説明など社会人になればいろいろな場面で必要とされる能力です。同じく、説得力のある文章を書くというのも書面で物事が動く組織社会では欠かせない能力であることは言うまでもありません。黙っていても自分のことがわかってくれるのは身内ぐらいです。「仕事」とは「あかの他人と生活の糧を得る共同作業」と言っていいでしょう。したがって、自分の言いたいことを相手に納得してもらえるように説明するにはどうしたらいいのか、そして、自分とは異なる相手の意見をどう受けとめたらいいのかについて学生時代から訓練しておきましょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

  • 金融市場と株価
  • 日本銀行と金融政策
  • 消費税と日本の財政
  • 世界各国の経済発展
  • 産業の将来性(物流、観光、IT、AI等各種)
  • 電子決済と経済

教員のプロフィール

大野 正智 教授

Masanori Ono

著書(共著)『経済のしくみと制度(第4版)』(多賀出版)
著書(共著)『マクロ経済理論入門(第3版)』(多賀出版)

研究分野
マクロ経済学、国際金融論
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