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経済データ分析による
理論の検証

対象学年
3・4年次
担当教員名
庄司 俊章 大学講師
Toshiaki Shoji
学びのキーワード
  • マクロ経済学
  • データ分析

研究の内容

ゼミで扱う分野はマクロ経済学です。特に、近年新しく利用可能になったデータを用いた実証研究を中心に行っています。例えば、POSデータというものをご存じでしょうか。皆さんがコンビニやスーパーで買い物をすると、レジで読み取った商品のバーコードと一緒に、価格が記録されます。この販売記録がPOSデータと呼ばれるもので、物価の動きを分析するうえで貴重な情報源となっています。さらに、コンビニやスーパーの中には、会員カードを提示するとポイントがもらえる仕組みを導入しているところもあります。このような場合は、POSデータから一人ひとりの購入記録を作り、消費動向を分析したり支払価格の世代間格差を検証することもでき、幅広い活用法が考えられます。

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研究の進め方

ゼミでは教員と学生が週に1度集まって、様々な活動を行います。ある時には、全員でひとつの教科書を分担して読み進め、担当者が内容についてプレゼンテーションを行い、聞き手が質問役を務めます(これをテキスト輪読と呼びます)。またある時には、経済上の重要な論題について、賛成・反対の立場に分かれ、そのように考える理由・根拠をまとめてディベート形式の討論を行います。このような活動を通じて、研究を行ううえで必要な知識をアップデートするとともに、他者と議論する力やデータをもとに考察する力を養っていきます。これらの集大成として、3年次ゼミではグループ研究を、4年次ゼミでは個人研究を行い、その成果を論文としてまとめます。

社会との関わり

ゼミでは、上で紹介したような経済データの分析に実際に取り組みます。同様のデータは、IT化の進んだ民間企業や公的機関で蓄積されており、その分析経験は皆さんが社会に出られた後も大いに役立つことでしょう。(一例として、通販サイトの買い物履歴や、GPSを用いたスマホの位置情報サービスを思い浮かべてみてください。現代社会ではこうしたデータがあちこちで使われています。)その際に重要なことは、やみくもにデータ分析をしてはいけない、ということです。人々がどのような判断基準に基づいて購入商品を選んでいるかや、人々がどういった移動手段をとっているかなど、きちんとした仮説を立ててそれをデータで確かめることが大切です。こうした思考力は、皆さんが社会に出てより実践的な問題と向き合ううえでも極めて重要となるでしょう。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 論理的な思考力が鍛えられる

卒業論文のテーマ

2022年度新規開講のためテーマはまだありません。

教員のプロフィール

庄司 俊章 大学講師

Toshiaki Shoji

2019年3月、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。同年4月、成蹊大学経済学部助教。2022年4月より専任講師を務める。

研究分野
マクロ経済学、応用計量経済学
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